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偽メール事件の政局 - 永田辞職は確定、次の焦点は前原辞任
e0079739_1213817.jpg偽メール事件の政局が、様々な関係者の思惑を交錯させながら続いている。焦点は基本的に永田寿康の議員辞職で、本当は自民と民主は今週中に永田寿康に辞職させようとしたのだが、永田寿康が抵抗して応じなかったために新しい手を打たざるを得なかった。3/22の国会弁明というのは永田寿康を辞職に追い詰めるための「政治行事」であり、目的は弁明後の永田寿康をテレビに徹底的に叩かせるところにある。これまで「登院停止」で動いていた懲罰委員会の結論を「除名」の厳罰に変えるための状況作りの政治である。3/22の後、国民世論は「除名やむなし」に変わるはずで、3/25-26の週末に妥当な懲罰の程度を問うアンケート調査が行われるだろう。それでも永田寿康が辞職しなかった場合は、仲介者の証人喚問の場を作って、仲介者に「偽メール事件は永田寿康の自作自演だった」と証言させる。そこまで行けば懲罰委員会は永田寿康を除名処分にすることができる。が、仲介者の証人喚問まで行けば、同時に前原誠司も代表辞任が必至となる。逃げ場がなくなる。



e0079739_1214841.jpg永田寿康も除名よりは辞職を選ぶだろう。カネも掴める。永田寿康を辞職から守れる防波堤や特効薬は何もなく、現時点で議員辞職は半ば決まったも同然だ。今後の焦点は前原誠司の辞任に向かう。偽メールの捏造に関わったのは永田寿康だけではないはずで、前原誠司も何らか関与していたはずだ。2/11にメールをテレビ局で初めて見たというのは嘘(作り話)だろう。永田寿康が真実を全てバラせば、前原誠司は代表辞任では済まなくなる事態になる。渡部恒三が「起き上がらない起き上がり小法師」を前原誠司に手渡してテレビに撮らせたのは絶妙の政治で、要するに「永田寿康が議員辞職したらお前も代表辞任しろよ」というメッセージである。老獪な味のある政治だった。「生き恥を曝す」のが前原誠司の政治手法だから、前原誠司も最後の最後まで抵抗するだろうが、渡部恒三の強いところは前原誠司以上に自民党との太いパイプを持っていることで、国対委と懲罰委は渡部恒三が自由自在にドライブできる。外堀が埋められ、国会運営に関して前原誠司は実権を失った。

e0079739_122240.jpg4月の補選前に渡部恒三暫定代表の芽もある。党内でも筒井信隆がようやく国民が納得できる正論を吐くようになり、前原誠司の代表辞任が現実味を帯びてきた。偽メール事件の真相を追及し続ければ、必ず前原誠司を代表辞任へ追い込めるし、また民主党は一刻も早く前原誠司を辞めさせて、政策的にも国会運営でも本来の野党に戻らなくてはいけない。「もううんざりだ」を言い続けて結果的に前原誠司を庇護してきたバカ左翼は、今後の民主党の動きをよく見ていればいい。バカ左翼に教えてやるならば、バカ左翼が偽メール事件の追及を「うんざりだ」と言い続けて、国民の関心を偽メール事件から逸らして、結果的に政治救済してやろうとしていた前原民主党というのは、実はバカ左翼が一番嫌いな小泉政権の一部である。前原民主党は新自由主義革命の最前衛だ。前原誠司の民主党は小泉政権の新自由主義改革路線と右翼国家主義外交を支援するための翼賛野党である。一枚岩の新自由主義ブロックだ。したがって前原体制の打倒はまさに小泉政権の一角を崩すことに等しい。

e0079739_1221288.jpgどうしてバカ左翼はこんな簡単な政治的事実が理解できないのか。議席一桁の泡沫左翼政党が国会で言っていることをブログでコピペしていれば小泉政権を倒せるのか。党利党略しか眼中にない異端イデオロギー政党のスローガンをブログで連呼していれば新自由主義の政策を転換できるのか。無力な市民がブログで政治を変えようと言うのなら、効果的なピンポイントを捉えて、リアルに政治を変えられるリアルな力と動きを作り出す以外に無いんじゃないのか。前原民主党は昨年の総選挙がもたらせた新自由主義革命の副産物であり、反小泉と反新自由主義の立場にとって真正の敵である。この国会は本当は安晋会問題で安倍晋三の首を獲ってポスト小泉の芽を潰す国会だった。民主党が追及の矛先を武部勤に振り向けたのは、武部勤を安倍晋三の身代わりにして生首を捥ぎ獲ろうと画策したからだろう。安晋会疑惑から国会と国民の関心を逸らそうとした本当の狙いがあったはずだ。次の総理である安倍晋三に恩を売ろうとしたはずだ。武部勤ならポスト小泉に何の影響もない。

e0079739_1222130.jpgその意味では、この偽メール事件の政局というのは、安倍晋三と小泉首相との暗闘の性格も一部に確かに持っていた。武部勤の首が飛べば小泉首相のレイムダック化は完全なものになり、ポスト小泉の安倍晋三が前原誠司の支援を得て3月以降の政局を自在に仕切って操縦することができた。今国会最大の難関である教育基本法改正で公明党を排除して、安倍自民党と前原民主党で手を組んで可決成立させることも容易にできた。レイムダック化を防ぐため、小泉首相は2/16の夕刻、一瞬の決断で「ガセネタ発言」をかまして喧嘩(タイマン)の大博打に出たのだ。自分の首を賭けて武部勤の首を守ったのである。その時点で前原誠司と永田寿康の陰謀は潰えた。われわれは安倍晋三の首は獲り損ねたが、その代替物として前原誠司の首を獲らねばならない。前原体制を倒し、民主党を本来の野党に戻さなければならない。菅直人であれ、岡田克也であれ、代表が代わって本来の野党の姿を取り戻せば、再び今国会会期中に安晋会疑惑を取り上げて、安倍晋三を追及できる可能性もあるだろう。

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by thessalonike2 | 2006-03-16 23:30 | 偽メール事件 (20)
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