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北朝鮮との戦争 - 安倍晋三が3兆円負担で大統領面談を買った
e0079739_1221148.jpg三週間ほど前に電車に乗って座っていたら、隣に中年の夫婦連れが腰掛けてきて、二人で天井の中吊広告を指差しがら会話をするのが聞こえてきた。その中吊広告は週刊文春の当時の最新号のもので、「横田めぐみさんに男の子がいた」というような目を惹くタイトルが宣伝されていたものだった。夫婦連れの妻の方が、「あら、めぐみさんには男の子もいたんだって」と夫に話しかけたのだが、夫の方が「それ本当かどうか分かんないよ」と妻に返した。夫は中吊広告を見上げながら、「拉致の話って、何がどこまで本当なのか全然分かんないよね。信用できない」とハッキリ言った。それに合わせて妻の方も、「たしかにそうだよね」と頷いていた。二人の会話を聞きながら、私は内心ホッとして、多くの普通の市民は、この中年夫婦のように拉致事件を捉えているのだろうと思ったし、市民は単にマスコミに騙されているだけでなく、あまりに過剰なマスコミのプロパガンダ報道の洪水に対して胡散臭さを感じているのだろうと思った。



e0079739_1222760.jpg先週の金曜日から週末の報道は横田早紀江の米国訪問一色で、NHKの7時のニュースも前半の15分間は全て横田早紀江のワンマンショーで塗り潰された。4/28の金曜日は米国下院公聴会での「めぐみちゃん」アジ演説、4/29の土曜日はブッシュ大統領との面会ショット、4/30の日曜日は成田空港に凱旋帰国。横田早紀江と拉致報道漬けにされたGW前半の三日間だった。4/28には衆院法務委で「共謀罪」法案が強行採決されるかどうかの緊迫した情勢があり、左翼系のブログは、今回の横田早紀江の訪米と拉致報道の洪水は共謀罪を国民の目から隠すための政府の陰謀だと怒っている。この指摘は当を得たものだろう。4/28の「報道ステーション」には共謀罪の特集が予定されていたのだが、古館伊知郎が「今夜は緊急でこのニュースが入ってきたので特集の予定は変更します」と言って、横田早紀江の公聴会劇場で共謀罪を押しのけてしまった。「緊急で」はないだろう。古館伊知郎の顔が笑っていた。

e0079739_1223683.jpg見え透いた言い訳を顔に出さずに言うのは芸人でも難しい。朝日新聞内部では多少の葛藤はあったのだろうが、電通が仕切るテレビ朝日が安倍晋三の私物であることは普通の人間なら常識だから、ここはなるほどと頷くしかない。横田早紀江のワンパターンな「めぐみちゃん」アジテーションにも倦み飽き始めた国民は少なくないだろう。これは何かと言うと、国民が戦争に飽き始めたということである。私は一年前に「戦前と戦中の間」という記事で、北朝鮮拉致問題が現代の満州事変であることを述べた。この比喩と洞察は我ながら正鵠を射たものだと思っているが、要するに北朝鮮拉致問題というのは北朝鮮との戦争であり、われわれ戦後の世代が初めて経験する「戦時中」体験なのだ。そして開戦からすでに四年が経とうとしていて、今、われわれ国民が感じ始めているのはまさに「厭戦気分」なのである。勇んで戦争を始めたものの、目標である勝利を得られず、泥沼の膠着状態になり、大本営だけが「勝った勝った」と騒いでいるのだ。

e0079739_122472.jpg北朝鮮との今回の戦争の目的は拉致被害者の救出や奪還ではない。目的は憲法改正である。国内政治が目的であって北朝鮮はただの道具だ。最近思い始めたのは、どうもこの謀略には北朝鮮も一枚噛んでいるフシがあって、安倍晋三が裏で出すカネの見返りに北朝鮮が安倍晋三に協力しているのではないかという疑念である。例えば、その気になれば、蓮池薫が北朝鮮で何をしていたのかについて北朝鮮は真実を暴露することができるはずだが、北朝鮮は黙ったまま何も言わない。拉致被害者に関する情報は日本の右翼に任せている。そして北朝鮮に対する経済制裁というのは本当に欺瞞そのもので、国内では共産党を含めた全党派が二年前から経済制裁に賛成していて、国会でも決議を上げ、マスコミもこれだけ毎日騒ぎ煽っているのに、日本政府は北朝鮮に経済制裁しない。経済制裁に反対する勢力など誰もいないのに、政治的障害は何もないのに経済制裁しない。外交を仕切っているのは安倍晋三なのに経済制裁しない。

e0079739_1231668.jpgなぜ右翼は安倍晋三を批判しないのだろう。おかしくないか。今回、横田早紀江がブッシュ大統領と面談するという情報は、横田早紀江が国防総省を訪問した4/26に国防総省高官から伝えられた。日本を出発するときはスケジュールは固まっていなかった。政府がネゴしていたはずだ。私はこのブッシュ面接と国防総省の3兆円発言はリンクしているのではないかと疑っている。ローレス国防副次官による「日本負担は3兆円」の発言が同じ4/26。4/23に額賀福志郎とラムズフェルドが会談して合意した金額は、そのときの報道では日本側負担総額2兆円だった。2兆円でも絶句するふざけた数字だが、三日後にいきなり1兆円が上積みされて日本中が驚いた。人を舐めきった話だが、ローレスの発言に何の根拠もないわけではないだろう。ワシントンで金額を交渉したのは額賀福志郎だが、実際に遠隔操作しているのは東京の安倍晋三である。安倍晋三が国防総省の要求に応じて、1兆円を上乗せして横田早紀江とブッシュ大統領との会談を実現したのではないか。1兆円で大統領会談を買ったのではないか。

日本は北朝鮮と戦争している。戦時中だから英雄である横田早紀江に喝采しなくてはならない。戦費として米国に「拉致会談費用」をありがたく1兆円払わなければならない。横田早紀江を批判する者はアカのサヨクの反日の非国民である。ネット右翼は総力を挙げて非国民ブログを撲滅しなければならない。
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by thessalonike2 | 2006-04-29 23:30 | 竹島問題・日韓関係 (7)
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