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カテゴリ:北方領土・日露外交 (3)( 3 )
私の北方領土体験 - 納沙布岬の望遠鏡で覗いた水晶島の歩哨
e0079739_17121393.jpgこれまで一度だけ北方領土を見たことがある。91年の正月に納沙布岬まで旅をした。その年の春にゴルバチョフの訪日が予定され、これはひょっとしたら北方領土の見納めになるのではないかと思って見に行ったのである。釧路から根室までJR線で二時間。この二時間の車窓は、これまで乗車した国内の鉄道の中で最も美しく印象に残っている。自然が豊かで美しい。左側の車窓には釧路湿原の森の向こうに雌阿寒岳から続く知床の連山がくっきり見える。青い大きな空に雄大な山々が映えて壮観だ。厚岸から先の右側の車窓はさらに絶景で、日本とは思えない幻想的な海岸線が続く。霧多布の原野が断崖になって海にすべり落ちる風景は、日本の国土の一部とは思えず、アイルランドかグレートブリテン島の海岸段丘にそっくりなのだ。根室からバスに乗り換えて根室半島の先端まで行くのだが、この半島の風景が圧巻で、山はおろか丘もなく、起伏のない平面の草原がただ広がり、遮るものが何もない荒れ野を風がびゅーびゅー吹きつけて、枯れ草が一面に波打つ風景が続くのである。まさにスコットランドそのものなのだ。

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by thessalonike2 | 2005-11-23 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
私の北方領土返還戦略 - 国際包囲のムチと経済振興のアメ
e0079739_12105251.jpg今朝の朝日新聞の一面記事は北方領土問題だが、その中にこのような記載があった。「日本外務省によると、大統領は会談で領土問題は第2次世界大戦の結果を受けたものだと主張。『一つ直せば他にも波及して、見直しの連鎖になる』と述べたという」。このプーチンの発言は悪くない。指導者としての誠実さを感じる。これは事実だ。問題は小泉首相がこのプーチンの発言の意味をどれだけ正確に理解していたかだが、恐らく頭の中はカラッポで、単に一般論として受け止めただけだっただろう。私が首相なら直ちにその場で応じ返して「大統領、それは具体的にどことどこですか」と訊き返す。そして、プーチンが列挙した各国境線問題について、それぞれ解決策をその場で即答で提案する。それは具体的にはヨーロッパの国境線問題なのだ。北方領土問題はロシア(ソ連)の未解決の戦後問題の一部である。旧ソ連との未解決の戦後問題(領土問題)を引き摺っているのは日本一国だけではない。

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by thessalonike2 | 2005-11-22 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
私の北方領土論の変遷と若干の回想 - 遠のく四島返還の夢
e0079739_1374893.jpg学生だった頃の私の北方領土論は、シムシュ島とカムチャッカ半島の間に国境線を引くべしというもので、要するに1875年の千島樺太交換条約の線で平和条約を結ぶべしというものだった。確かに日本はサンフランシスコ平和条約第二条で千島列島の放棄を宣言しているが、千島樺太交換条約はロシアとの間で戦争をして締結した条約ではなく、平和裏に樺太と千島を交換して領土を画定させたものだから、侵略戦争による獲得領土の放棄を旨とするポツダム宣言やサンフランシスコ平和条約の中に千島列島が含まれるのは不適当ではないかという考え方の持ち主だった。が、この考え方を貫徹するのはサンフランシスコ平和条約の否定に繋がり、戦後世界の平和秩序を根本から覆す態度に通じ、現実的ではない。基本的には国境線はウルップ島と択捉島の間に引かれるしかない。その後、梅原猛の「縄文=アイヌ説」が一世風靡した時期があり、梅原猛に耽溺していた頃の私は、別のアイディアを持つようになり、それは四島をアイヌの自治領として返還すべしというものだった。

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by thessalonike2 | 2005-11-21 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
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