本と映画と政治の批評
by thessalonike2
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<   2005年 09月 ( 15 )   > この月の画像一覧
無党派層の真実(2) - 「政事の構造」
e0079739_1433875.jpg丸山真男は『政事の構造』ので、政事=祭事とする従来からの俗説は間違いだと言っている。古代日本語の「政事」はお祭りの「祭事」とは関係なく、本当の由来は「奉仕事」にあり、すなわち日本人にとっての政治(政事)の本質は、臣(官僚)が君(天皇)に奉仕する、または奉仕を献上するところにあるという見解を述べている。政事を祭事と峻別して、その語源を奉仕事に収斂させる丸山真男の政事論は、その根拠を本居宣長の学説(「古事記伝」)に置いているようなのだが、当の本居宣長自身は、天皇が神々から奉仕を受ける「祭事」も、天皇が官僚から奉仕を受ける「政事」も、「まつりごと」として根本は同義であると言っている。「奉仕事論」の視角から日本の政治意識の本質を解き明かして行く丸山真男の議論は説得的で、何度読んでも惹き込まれて、肯首と納得と覚醒のうちにあっと言う間に論文の最後に到達してしまうのだが、最初の「まつりごと」の語義については、やはり「政事」と「祭事」は根本のところで同じなのではないだろうか。

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by thessalonike2 | 2005-09-30 23:30 | 反小泉ブロガー同盟 (5)
無知と倣岸の三木谷浩史 - 二人三脚の創業者同志を粛清
e0079739_9542840.jpg田尾安志が三木谷浩史による解任はないだろうと踏んでいたのには十分な根拠がある。それは、何と言っても新生楽天球団そのものが、三木谷浩史と田尾安志の二人で、二人三脚で作り出したものだからだ。楽天がライブドアを蹴落として新規参入を果たすにあたっては、田尾安志の果たした役割は決定的に大きかった。誰でも覚えていることだが、楽天は新規参入の意思表明をした後、直ちに組織作りに着手し、田尾安志を監督に、キーナートをGMに指名して体制固めを図った。機構が選考を始めたきわめて重要な時期に、三木谷浩史は必ず田尾安志を伴って会見し、ツーショットでカメラに収まり、楽天の新規参入が確定的な事実であるように報道を演出していた。最初に手を挙げて先行者の優位性を持って持っているはずの堀江貴文は組織編成で後手に回り、無名の若僧をGMに指名して、その「本気度」を一般に訝らせる結果に導いた。監督を要請されたオマリーもまた、堀江貴文の新球団の「本気度」を疑って腰が引けていた。

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by thessalonike2 | 2005-09-29 23:42 | プロ野球・WBC関連 (7)
仙台市民は三木谷浩史から楽天イーグルスを買収せよ
e0079739_125105.jpg三木谷浩史の田尾安志解任が波紋を広げていて、ネットの中では即日解任反対運動のHPが立ち上がって署名運動を始めている。解任について特に賛否を言うつもりはないが、こうなる事は4月頃から予想できていたように思われる。田尾安志は解任の決定を意外に受け止めていたようだが、このオーナーが経営者としてどういう人物かは最初からもっとよく見抜いておくべきだった。今年の開幕のときも書いたが、楽天は戦力の整備について昨秋より全く手を着けておらず、それは観戦者の目にも実に異常だった。一瞥して言えるのは三木谷浩史の度を越えた吝嗇であり、要するに人件費支出を抑制したい一心で選力補強を犠牲にしているのである。この三木谷浩史の球団経営の発想は常識では考えられないものであり、その延長線上の未来には球団と連盟の破滅しかあり得ない。三木谷浩史は球界の従来の常識を破壊したかったのかも知れないが、その前にわれわれが言わなければならないことがあって、それは三木谷浩史が野球を全然知らないという問題である。

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by thessalonike2 | 2005-09-28 23:13 | プロ野球・WBC関連 (7)
「自民党は分かりやすかった」の構造 - 客観認識と価値判断
e0079739_1155174.jpg「自民党の政策の方がわかりやすかった」という言説には三つのフェーズがある。第一はマスコミが見せる小泉劇場の演技と演出に説得され、その演出政治が強調する善悪の対抗図式を単純に「わかりやすい」と判断して、深く考えることなく「祭事」に踊らされてしまった無党派の者。第二は従来からの自民党(保守系党派)支持者であり、小泉自民党への支持を表明する上で便利な口上として「わかりやすい」を口にする者。第三に、それが本当は「わかりにくい」ものである政治的事実を十分に承知しながら、小泉自民党を勝利させるための言説装置として「わかりやすい」を意図的に連発して世論を誘導した確信犯のマスコミである。「郵政民営化」の政治というのは決して「わかりやすい」問題ではなかった。選挙中を通じてそれを理性的に論理で全体を説明した者は一人もいない。選挙中に「郵政民営化」をめぐって放たれた言葉は、悉くスローガンであり、ディベートであり、票を奪い合うための政治言語だった。エコノミストである松原聡や伊藤洋一の「郵政民営化」こそが、最も政治臭を放つ操作と扇動のプロパガンダだった。

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by thessalonike2 | 2005-09-27 23:30 | 反小泉ブロガー同盟 (5)
「無党派層」の真実 - 自民党は本当に「分かりやすかった」のか
e0079739_11561522.jpg今回の選挙を通じてずっと心に引っ掛かっている問題として、「自民党の方が政策が分かりやすかった」「小泉首相が争点を明確にしたから分かりやすかった」という話がある。テレビの報道番組が街を歩く若者にインタビューをして、選挙結果に対する感想を拾った映像で、この回答パターンがよく使われる。「自民党の方が分かりやすかった」、「分かりやすかったから投票した」。選挙結果確定後の現在は、そのことが既成事実として完全に塗り固められている。自民党は分かりやすい政策を主張したから有権者に理解され、民主党は逆に分かりにくい事ばかり並べていたという結論になっている。本当にそうだったのだろうか。本当に小泉首相と自民党の主張や政策は「分かりやすかった」のだろうか。そのようにマスコミや評論家が選挙の「事実」を固めるのを許してしまっていいのか。投票の一週間前までは、逆に「自民党の郵政民営化論は分かりにくい」とか、「何を言っているのかよく分からない」という声も拾われていたはずだ。五分五分だった。

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by thessalonike2 | 2005-09-25 23:30 | 反小泉ブロガー同盟 (5)
似非ボナパルティズム - 没落させられる者が没落させる者を熱狂支持する
e0079739_1225778.jpg今回の総選挙の結果と経過について、選挙の翌日に、それを捕捉解読するキーワードとして「革命」と「ファシズム」の二つを挙げた。あの夜、朝まで眠れず悶々としながら、直観的に思い浮かんだ言葉であり、それぞれ掘り下げて分析と検討を加える必要があるけれど、その作業を飛ばして、さらに第三のキーワードを挙げてみたい。それは「ボナパルティズム」或いは「似非ボナパルティズム」である。これは政治学の古典的な概念だが、最近はあまり流行らない。昔はボナパルティズム論をよく耳にしたが、現在はこの概念を駆使して政治を説明できる学者も減ったし、ボナパルティズムの言葉で説明しなければならない現実や現象が地上から姿を隠していた。古臭い感じがしてためらった。で、思うのだが、これから本屋でファシズム関係の本が売れるのではないだろうか。日本の思想状況の変化に敏感なアンテナを持っている神田三省堂本店の四階あたりで、そういう品揃と陳列になるのではないかと予想する。

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by thessalonike2 | 2005-09-23 23:30 | 改革ファシズム (14)
アカデミーの官僚化と脱戦後民主主義 - 脱構築とエゴイズム
e0079739_12435428.jpg岩波新書『政治改革』を買って読んだのは今から12年前のことだが、これを読んだ頃から私は岩波新書を買うのをやめた。それ以前は、本屋に岩波新書の新刊が並ぶと、中身も見ずに衝動買いでパパッと二、三冊をレジに持って行くということがよくあった。著者の名前など知らなくても、岩波書店というブランドで中身を信用し、価値を期待して対価を支払っていたのである。ニ、三冊を鞄に入れて、読むか読まぬかは往復の電車の中での気分次第で、本棚に岩波新書の背表紙の列が増えるのは趣味として悪くなかった。が、山口二郎の『政治改革』を読んだ頃から一転した。自分が岩波書店とそのビジネスパートナーに「騙されて貢がされている」感覚を持ったからである。ブランドへの信仰が失墜した。岩波書店は、私の中では「戦後民主主義の良心と信念を持ったアカデミーの総本山」のはずだった。憲法の精神で日本を民主化する前衛だった。それが「政治改革」の詐術に便乗して小選挙区制のエバンジェリズムに一役買っていた。

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by thessalonike2 | 2005-09-22 23:30 | プロフィール・その他 (15)
「政治改革」イデオローグの責任 - シンボルとイデオロギー
b0018539_12111077.jpg文句を言っていたら、山口二郎から直接メールが来た。前稿の最後に画像を貼った岩波新書『政治改革』では、自分は明確に小選挙区制には反対していたのだと反論している。さて、本当にそうかなと思って読み返したが、全体を通して小選挙区制に反対という主張には読めない。強いて言えば、「完全小選挙区制に反対」の意味での「小選挙区制に反対」だろう。新書では確かに小選挙区制の問題点を指摘してはいるけれど、山口二郎もまさか比例代表制だけに切り替えると考えていたはずはあるまい。すなわち現行制度への移行を念頭に置いて中選挙区制の廃止を主張していたはずである。本の中では中選挙区制はだめだから止めろと書いているし、自民党と社民勢力党派の二大政党制による政権交代こそがあるべき日本の「政治改革」の方向だと書いている。以前から不審に思っていることだが、この問題の岩波新書はこの十年間ほどずっと品切れを続けていて、一般読者が店頭で簡単に入手できなくなっている。何故なのだろうか。

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by thessalonike2 | 2005-09-20 23:16
新自由主義革命の最前衛へ - 前原誠司の改革競争と改憲競争
b0018539_13535267.jpg前原誠司が民主党の代表になって、選挙で負けたこの国の弱者たちは、さらに絶望の度を深くしているだろう。代表選に勝った前原誠司が、週末の政治番組で嬉しそうな顔をしながら宣言したことは、9条改正で党を一本に纏めるという公約であり、改革競争で自民党に負けないスピードとパフォーマンスを証明して見せるという決意だった。小泉政治の「改革」目標を小泉自民党よりも早く実現達成するから、もう一度支持を戻してくれと保守票に訴えているのである。「サンデープロジェクト」のスタジオに同席していた櫻井よし子は、「健全なご意見ですね」と破顔していた。民主党は自民党よりも一歩前へ出て、新自由主義革命の最前衛に立つから支援してくれと言っているのだが、総選挙までは4年もあり、参院選までも2年ある。国政選挙よりも先に1年後に民主党の代表選挙がある。前原誠司がそのまま代表を続けているかどうかは分からない。私から見れば、これは解散後に郵政民営化問題をめぐって岡田克也が犯した錯誤の拡大版であり、前原誠司の意に反して民主党はさらに支持率を下げるだろう。

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by thessalonike2 | 2005-09-19 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
愚直と不良 - 女性票を奪い取った小泉首相のセックスアピール
b0018539_1148949.jpg今日は週末。それらしくアダルトな政治学をトライしよう。小泉純一郎と小池百合子の二人の関係を怪しむ声は少なくない。むしろ怪しんで見る方が普通の感覚であって、二人の間に男女関係はないと無理に言い張る方が不自然に聞こえる。両方とも独身であり、いい男といい女の二人であり、職場恋愛で何かがあっても別に何もおかしくない。この場合、それが事実がどうかは問題ではない。そうではなく、政治戦術の問題として、明らかに小泉首相側は二人の関係の怪しい雰囲気を今回の選挙で演出して利用したはずなのだ。小池百合子もそれを承知で受けて、いかにも仲のいい「勝ち組」熟年ペアのイメージを演出して宣伝したと言えるのではないか。小泉純一郎63歳、小池百合子53歳。仕事も恋愛も充実した二人がいい感じで絵になる。それを偶然ではなく、意図的に、集票プロモーションの武器として積極的に訴求したように思われる。今回の選挙で小泉自民党は都市に住む無党派層の若者に狙いを絞り、その層から大量の票を奪ったと言われている。

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by thessalonike2 | 2005-09-16 23:15
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