本と映画と政治の批評
by thessalonike2
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<   2005年 11月 ( 25 )   > この月の画像一覧
女系天皇雑感(2) - 母系制原理の復活と天皇制のリニューアル
e0079739_13202180.jpg古代天皇制と母系制社会の問題について、私がこれまで聞いた中で最も印象的で説得的だったのは、黒岩重吾が藤ノ木古墳の謎を解読したときの議論だったと思うのだが、残念ながら中身をよく紹介できるほど詳細を記憶していない。が、古代天皇制において母系的契機と父系的契機の両方が同時に並存して角逐する様相を呈していた点については、研究者の一致した歴史認識と言ってよいだろう。中根千枝は双系制社会という呼び方をしている。江上波夫的な騎馬民族征服説の視角をベースとして持っている梅原猛は、大陸から列島に侵入して土着する間に天皇家の母系的性格が色濃くなったという説を唱えている。神武が熊野から大和に入る際に三輪山の主の娘を娶る逸話があるが、この婚姻の形式は入婿であり、すなわち母系制に準拠順応した支配のあり方が示された逸話であると言うのである。さらにもう一人、戦前の高群逸枝の母系制社会研究と古代天皇制の「血の合一」論も見逃せない。説得的な理論だ。

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by thessalonike2 | 2005-11-30 23:30 | 女系天皇・皇室関連 (7)
女系天皇をめぐる雑感 - 寄る辺なき時代に澄む男女平等原理
e0079739_13494063.jpg皇室典範改正問題には私は実のところ全く関心がなくて、特に議論するほどの問題だとも思えない。日本国憲法は男女平等を定めているのだから、天皇制のあり方も男女平等にすればよかろう。女系天皇に反対している女の言い分を見てみたいと思ったが、ネットを探した範囲では見当たらなかった。「つくる会」に参集している右翼の女たちは女系天皇に反対しているのだろうか。確かに今回の男系原理の放棄と転換の意味は決して小さくないが、六十年前の象徴天皇制への劇的転換に較べればさほど大きな問題だとは思われない。時代にあわせて変幻自在に変わって行くのが日本の天皇制であり、それをやってきたから二千年も断絶せずに生き永らえてきたのである。時代に即応して変身するのであり、男女平等の時代だから女系天皇に変わるのだ。ゾルレンの問題として人が思うべきは、むしろ長きにわたって続いてきた男系血統制の歴史的不平等の方ではないか。以下は余談と言うより雑談の類だが。

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by thessalonike2 | 2005-11-29 23:30 | 女系天皇・皇室関連 (7)
大君の 御歌きこえゆ 小豆粥 御法まもらむ 凍える世にも
e0079739_15591374.jpg紀宮の結婚披露宴を寿ぐ記事を書いた後で、ある方からご感想を頂戴したので転載して皆様に紹介申し上げたい。最近、堀江貴文のような匹夫の新自由主義者から皇室不要論が喧しいが、皇室を廃止すれば宮中歌会始のような雅な伝統も失われてしまう。丸山真男の精神的貴族主義ではないけれど、身は市場原理主義から疎外された下層階級に落ちぶれても、心は誇り高い日本の貴族の精神を持っていたい。後半で紹介される請願書と宮内庁の逸話も興味深く見逃せない。天皇陛下と皇后陛下の意思(象徴天皇制の一挙手一投足)だろうか。こういう逸話を紹介してもらえた幸運を喜ぶべきだろうか。わが国の君(天皇)と臣(官僚)と民(人民)の三者のよき関係が象徴的に凝縮されたエピソードであるように感じられる。司馬先生なら、何かの短編小説のあとがきで読者に紹介しただろう。紀宮がどういう人かはよく知らない。が、両陛下がこの末娘を心から愛し抜いていたことはよくわかる。

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by thessalonike2 | 2005-11-28 23:30 | 女系天皇・皇室関連 (7)
英語ファシズム(2) - 欧州に駐在するビジネスマンからの投稿
e0079739_11482299.jpg英語ファシズムの問題について、さらに続けて、海外に駐在してお仕事されている方からご意見を頂戴したので転載して紹介させていただく。回答というわけではないけれど、ひとつ思い浮かぶのは中国で、中国も恐らくエリート層はどんどん英語にシフトしているのは間違いないはずだが、中国の国内には改革開放を担ってきた数多くの日本語エリートの存在があり、そして日本企業の大陸進出を支えている若い日本語エリートがいる。中国にはTOEICのような(政府による)日本語検定制度があり、毎年それに何十万単位の人間が受験して資格取得に励んでいる。それは日本にとっては本当に大きなポテンシャルであり、無形海外資産(国富)であり、これを活用しない手はないと私は思っている。少し話が英語ファシズムから飛躍するが、早く日中関係を正常化して東アジアに共通通貨圏を作ること。那覇に中央銀行を置いてマハティールを総裁にすること。副総裁は榊原英資。それをやれば、少なくともドルという武器を無力化して新しいルールブックを持つことができる。共通通貨の名前は「ウェン」または「アジア」でどうか。

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by thessalonike2 | 2005-11-27 23:30 | 改革ファシズム (14)
日本とは何か - エスニシティの均質主義と経済パフォーマンス
e0079739_9424615.jpg以前に新聞記事で読んだ話だが、民主党代表に就任した前原誠司が外国人労働者の受入を自由化して日本経済を活性化すべしという主張を持論にしているということだった。いかにも過激な新自由主義者である前原誠司らしい極端な議論だが、竹中平蔵と前原誠司の二人が組めば、案外簡単に出入国管理法と外国人登録法を改正して、フリーパス・フリーステイの日本社会を実現してしまうかも知れない。前原誠司は要するに日本を米国のようにしたいのであり、米国のような国のかたちにすればそれが日本の繁栄と幸福であるという信念を持っているのだ。日本を移民の国に改造して、移民のエネルギーとパワーを経済発展の基礎的な原動力にしようという発想である。安直きわまる考え方というほかないが、米国留学組で現在の日本の支配者になりつつある英語エリートにはこの社会政策の支持者が多い。英語はできないが「勝ち組」のカリスマ的存在である堀江貴文も恐らく同じだろう。

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by thessalonike2 | 2005-11-26 23:30 | 改革ファシズム (14)
英語ファシズム - 米国に留学する読者からの投稿のご紹介
e0079739_113382.jpg今日は米国の大学に留学されている方から秀逸なご意見を頂戴したので、ご本人の承諾を得てそのまま転載させていただくことにした。アクセス解析の示すところによれば、海外の大学からこのブログをお読みになられている読者が少なからずいる。石川啄木的な「ふるさとの訛りなつかし」なのだろうか。英語ファシズムという言葉は初めて聞いたけれど、斬新で説得力がある。英語ファシズムの中で日本の国富が収奪され、文化が破壊され、日本人が「束」になって自己卑下して米国に闇雲に(フリとして)隷従している実感が確かにある。日本語に自信と誇りを持てなくなったら日本人は終わりだろうと思うが、現在のようなグローバル時代に若い世代の日本人が日本語に誇りを持てるようにするにはどうしたらよいのだろうか。私の印象を言えば、たしかに最近の日本語は薄く軽くなっている。思考したり技術したりする概念と構文の言語的役割を英語に委ねつつあり、単にプリミティブな感情を表出するだけの私生活レベルの生活語に転落しつつあるように見える。

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by thessalonike2 | 2005-11-25 23:30 | 改革ファシズム (14)
私の北方領土体験 - 納沙布岬の望遠鏡で覗いた水晶島の歩哨
e0079739_17121393.jpgこれまで一度だけ北方領土を見たことがある。91年の正月に納沙布岬まで旅をした。その年の春にゴルバチョフの訪日が予定され、これはひょっとしたら北方領土の見納めになるのではないかと思って見に行ったのである。釧路から根室までJR線で二時間。この二時間の車窓は、これまで乗車した国内の鉄道の中で最も美しく印象に残っている。自然が豊かで美しい。左側の車窓には釧路湿原の森の向こうに雌阿寒岳から続く知床の連山がくっきり見える。青い大きな空に雄大な山々が映えて壮観だ。厚岸から先の右側の車窓はさらに絶景で、日本とは思えない幻想的な海岸線が続く。霧多布の原野が断崖になって海にすべり落ちる風景は、日本の国土の一部とは思えず、アイルランドかグレートブリテン島の海岸段丘にそっくりなのだ。根室からバスに乗り換えて根室半島の先端まで行くのだが、この半島の風景が圧巻で、山はおろか丘もなく、起伏のない平面の草原がただ広がり、遮るものが何もない荒れ野を風がびゅーびゅー吹きつけて、枯れ草が一面に波打つ風景が続くのである。まさにスコットランドそのものなのだ。

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by thessalonike2 | 2005-11-23 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
私の北方領土返還戦略 - 国際包囲のムチと経済振興のアメ
e0079739_12105251.jpg今朝の朝日新聞の一面記事は北方領土問題だが、その中にこのような記載があった。「日本外務省によると、大統領は会談で領土問題は第2次世界大戦の結果を受けたものだと主張。『一つ直せば他にも波及して、見直しの連鎖になる』と述べたという」。このプーチンの発言は悪くない。指導者としての誠実さを感じる。これは事実だ。問題は小泉首相がこのプーチンの発言の意味をどれだけ正確に理解していたかだが、恐らく頭の中はカラッポで、単に一般論として受け止めただけだっただろう。私が首相なら直ちにその場で応じ返して「大統領、それは具体的にどことどこですか」と訊き返す。そして、プーチンが列挙した各国境線問題について、それぞれ解決策をその場で即答で提案する。それは具体的にはヨーロッパの国境線問題なのだ。北方領土問題はロシア(ソ連)の未解決の戦後問題の一部である。旧ソ連との未解決の戦後問題(領土問題)を引き摺っているのは日本一国だけではない。

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by thessalonike2 | 2005-11-22 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
私の北方領土論の変遷と若干の回想 - 遠のく四島返還の夢
e0079739_1374893.jpg学生だった頃の私の北方領土論は、シムシュ島とカムチャッカ半島の間に国境線を引くべしというもので、要するに1875年の千島樺太交換条約の線で平和条約を結ぶべしというものだった。確かに日本はサンフランシスコ平和条約第二条で千島列島の放棄を宣言しているが、千島樺太交換条約はロシアとの間で戦争をして締結した条約ではなく、平和裏に樺太と千島を交換して領土を画定させたものだから、侵略戦争による獲得領土の放棄を旨とするポツダム宣言やサンフランシスコ平和条約の中に千島列島が含まれるのは不適当ではないかという考え方の持ち主だった。が、この考え方を貫徹するのはサンフランシスコ平和条約の否定に繋がり、戦後世界の平和秩序を根本から覆す態度に通じ、現実的ではない。基本的には国境線はウルップ島と択捉島の間に引かれるしかない。その後、梅原猛の「縄文=アイヌ説」が一世風靡した時期があり、梅原猛に耽溺していた頃の私は、別のアイディアを持つようになり、それは四島をアイヌの自治領として返還すべしというものだった。

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by thessalonike2 | 2005-11-21 23:30 | 北方領土・日露外交 (3)
日本語だけで完結できる先進国日本 - 『翻訳と日本の近代』から
e0079739_1350677.jpgイニシアティブの日本改造の問題というのは、個々人のレベルでは英語のシステムに参加するかどうかという問題につきる。現在の日本では知識や教養はなくても多少の英語の会話能力があれば年収一千万円の職に就くことが可能であり、すなわち、「勝ち組」と「負け組」の分岐はシンプルに英会話のスキルという問題に収斂するはずだ。米国がわずか十年の時間で日本を植民地化できたのは、米国に高度な産業技術があったからではなく、標準言語としての英語と標準通貨としてのドルを持っていたからである。英語とドルの二つが武器であり、この二つの武器で米国は16世紀のピサロのようにやすやすと日本の富を奪い取った。自身の成功と保身のためにイニシアティブに協力し、日本の産業の解体と国富の盗奪に手を貸した英語エリートたちは、関岡英之を読んで何を思っているだろうか。現在も積極果敢に売国に手を貸している前原誠司や長島明久は何を思っているのだろうか。今の日本はアヘン戦争に負けた後の清と同じだ。

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by thessalonike2 | 2005-11-20 23:30 | 改革ファシズム (14)
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