拝啓、お忙しいところ恐縮ですが、
偽メール事件に関して若干ご質問をさせていただきます。細野議員の昨日(3/2「ワイド・スクランブル」)のお話では、調査チームによる検証結果を一週間後に発表すると言っておられましたが、本日(3/3「スーパーモ-ニング」)のお話では、その日程が二週間後に発表と変わっていて、何やら検証結果公表の納期が意図的に巧妙に先延ばしされつつある印象を受けます。一般に日本の企業や組織では、不祥事が起きた後の対処として、問題の原因究明と再発防止策を検討すると言って「調査委員会」を作り、一時的に世間の非難の矛先をかわし、時間の経過とともに世の中の関心が薄れるのを待ってうやむやにする傾向が強く見られます。現状を見るかぎり、今回の民主党の「調査チーム」もその危険性がきわめて高く、われわれ国民は民主党の言うところの「調査」や「検証結果」の言葉を信用することができません。2/22の党首討論の前日に前原代表から聞いた「
まあ楽しみにしといて下さい」の言葉の響きと同じです。
われわれ国民は、弁解用に辻褄合わせで構築した story を聞きたいのではなく、ありのままの truth を5W1Hの情報形式で簡潔に聴きたいのです。立ち入った解釈や分析は不要です。現時点で細野議員が承知している生の事実をそのまま開示いただければ結構です。まず第一の質問ですが、偽メールは誰が作成したものですか。野田前国対委員長の当初の証言では、メールの送受信欄を黒く塗り潰したのは永田議員だと指摘されていましたが、謝罪会見を前にした2/27にはそれが否定され、送受信欄は最初から黒く塗り潰されていたことになりました。と同時に、メールの送受信欄には同じアドレスが記入されていたという衝撃の調査結果が民主党から発表され、世間を驚かせました。送受信アドレスが同一人物という調査結果は具体的にどのような検証作業によって齎されたものですか。お答え下さい。マスキング(黒塗り)された用紙表面の印字トナーを処理して下の文字を透視識別したのでしょうか。それともそれとは別の方法を用いたのでしょうか。
この点に関して、河村議員は奇妙な証言を生放送のテレビ番組の中で繰り返していて、すなわち、2/27の四、五日前にPCの画面の中でメールの現物を目撃して、そこでメールの送受信アドレスが同一であった「事実」を確認したと言っています。河村議員はそのPCをどこで見たのかを言わず、テレビのキャスターも誰も訊かず、隣で同席している細野議員も河村証言を具体的に補足しようとせず、いつまで経ってもこの「事実」が曖昧なまま放置され、われわれ視聴者は苛々させられますが、この河村議員の証言は真実なのでしょうか。それとも出鱈目なものなのでしょうか。きわめて重要な問題ですのでお答え下さい。河村議員はその(PC画面内の)メール確認の証言をした際、ヘッダ部分の最下部にあるべき「subject : 大至急」が無かったと二度三度にわたって言っています。本日(3/3)、「スーパーモーニング」で橋下弁護士が指摘したとおり、subject の項目と中身が表示されないメールは基本的に存在しません。当然です。河村議員は何を見たのでしょうか。
現時点で常識的に考えれば、河村議員が言っている「メール」は、ワープロソフトで擬似的にユードラのメールを模造した文書である可能性が高いということになりますが、一体どうなのでしょう。河村議員の証言に対して、横に居ながら細野議員はそれを訂正する様子がありません。態度として河村議員の証言を肯定しているわけですが、実はこの件は河村議員個人で責任が完結するものではないのです。と言うのは、他ならぬ細野議員ご自身が問題のメールの「送受信アドレス一致」の件を確言しているのであり、これは民主党執行部の公式見解として固められた「事実」だからです。すなわち、もしも仮に細野議員が河村議員が見たものと同じものを見て、そのメールを根拠に「送受信アドレス一致」を言っているのであれば、橋下弁護士の指摘を持ち出すまでもなく、この公式発表には重大な疑念が含まれることは言うまでもありません。民主党は「送受信アドレス一致」を(後で)証明するためにワープロで物証を偽造しようとしたのではないかという疑念にストレートに繋がります。
この疑念を払拭するために、まず河村議員がPCの画面上で見たメールとは何かを言う必要があります。そして細野議員が確言している「送受信アドレス一致」の根拠を正しく説明しなくてはなりません。細野議員は何を見て「送受信アドレス一致」を確認したのですか。紙ですか、それともPCの画面ですか。この質問に答えるために議員に必要な時間は一分で十分なはずです。すぐにご返答を下さい。また、細野議員は党の公式見解としてメールの発信日時は間違いないものだとも証言しています(2/27)。その証言の根拠を簡単に説明して下さい。つまりこのメールは誰かが昨年8月26日に発信者が自分宛てに送信(受信)したものだということになりますが、本当にその事実認識でオーソライズしてよいのでしょうか。メールを作成した人間がそれを受発信した期日を2005年8月26日であると最終的に断定してよいのですか。普通に考えれば、この断定はおかしな話で、メールが偽物(誰かによる捏造)であるのなら、作成された日時が昨年の8月26日まで遡るのは不自然です。
第二の質問は仲介者に関してですが、細野議員はなぜ件の仲介者に接触しようとしないのですか。テレビでもそういう質問が出演者から細野議員に向かって飛ぶ機会がありますが、議員が答える前に番組キャスターが遮って話題を変えてしまいます。この点も非常に苛々しますが、ブログでなら正面から回答をいただけそうなので、ぜひ率直にお答え下さい。諸説が飛び交っていますが、2/1に原口議員および永田議員と面談したのは西澤孝氏でよろしいのでしょうか。2/1に仲介者として議員会館に来たのは佐藤晶氏であるという説もあります。clarify をお願いします。週刊文春では最初の仲介者と民主党との面談の時期を1/26としていますが、この報道は誤りでしょうか。細野議員のブログ記事(3/2)によれば、細野議員ご自身とデュモンマーケティング関係者とは何の関係もないというお話ですが、それではお尋ねしますが、前原代表と佐藤晶氏とはこれまで面識や接触は一度もないのでしょうか。「
政策空間」誌上の佐藤晶氏の論文を読むと、関連するテーマで前原代表の持論を想起させる部分もあり、お尋ねをしてみました。
以上です。
下記に質問事項を簡単に箇条書きしました。党中枢で情報収集し、事件のシューティングを担当されてきた細野議員であれば、全て一発で即答できる単純な質問だと思いますので、どうそ明快な回答をお願いします。回答方法は、
メールでも結構ですし、トラックバックでも結構です。3/6の午後12時までにご回答をお願いします。国民代表としての議員の誠実なご対応を心より期待申し上げます。
敬具
1.メール
① 送受信アドレス一致を確認した根拠は? 紙での確認か?
② 河村議員が目撃したPC画面上のメールとは何か? 誰のPCか?
同じものを細野議員も確認したのか? ワープロの偽造の可能性は?
③ メールの発信日時(05/8/26)が真正なものだと判断した根拠は?
④ 当該メールは誰が作成したのか? 仲介者か、情報源か?
2.仲介者
① なぜ仲介者に接触しないのか?(謝罪会見からすでに三日経過)
テレビに出演する時間的余裕があれば仲介者とコンタクトするべき
② 情報を持ち込んだ仲介者は西澤孝氏なのか、佐藤晶氏なのか?
1/26に最初の面会という記事(週刊文春)があるが、これは誤報か?
③ 前原代表と佐藤晶氏とは一度も接触も面識もないのか?
上記内容を細野豪志議員のブログにトラックバック送信(3/3)、および着信を確認。
細野議員のブログにリマインダをトラックバック送信(3/6 18:10)。 着信を確認。
細野議員のブログにリマインダ第2弾をトラックバック通信(3/6 20:50)。 着信を確認。