<   2006年 01月 ( 14 )   > この月の画像一覧
拘置所の堀江貴文の憂鬱 - 平松新体制はLDを外資に売却する
e0079739_127546.jpg意外に早かったライブドア新体制発表の意味は、整理ポストだけは勘弁してくれという東京証券取引所へのメッセージだろう。LD傘下企業の顧客や個人株主に向けてのメッセージではない。実業経験のある六十歳の平松庚三を立てて、堀江貴文のダーティで傍若無人なイメージを消して、紳士的で常識的な企業として再出発する姿勢を東証にアピールしているのだ。要するに上場廃止をされたくないのである。何故なら、これからライブドア本体を売らなくてはいけないから。ライブドアを企業体として存続させて外資に売却するためには、整理ポストに入れられては困る。東証がライブドア株を整理ポストに入れない理由(口実)を作るために平松庚三の新体制が必要なのだ。竹中平蔵の差金だろう。還暦のシニアが新社長に就いたところで欲ボケから目が覚めた個人投資家がLD株に戻ってくるわけではない。金融商品としてのLD株に価値が戻ったわけではない。また、ライブドアにはそもそも得意先企業に製品やサービスを売るビジネスモデルがない。

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by thessalonike2 | 2006-01-25 23:30 | ライブドア事件 (10)
全面自供、身内の裏切、脱税での再逮捕、外資による買収と整理
e0079739_11465391.jpg堀江逮捕。ここまでの捜査を遂行した検察担当および捜査に協力した関係者の尽力に謝意を表したい。そして日本の新自由主義敗北への里程標となることを希う。堀江貴文はこれほど早く逮捕されるとは思ってなかっただろう。事情聴取の後で弁護団と対策を協議する時間的余裕を見積もっていたに違いない。が、検察はその隙を与えなかった。堀江貴文を待っていたのは六本木ヒルズに籠城しての検察対策ではなく、極寒の小菅拘置所での不自由な拘留生活だった。堀江貴文はこれまで経験したことのない過酷な生活環境に置かれる。拘置所での身分は一容疑者であり、取調べに応じる以外に術はなく、これまでの我儘や贅沢は許されない。起きてから寝るまで一日の全ての出来事が不便で不快で苦痛であり、堀江貴文にとっては気が狂うほどの忍耐が必要になるだろう。取調対策と法廷戦略は予め準備しているだろうが、弁護士と接見するとき、果たして冷静な理性で状況をよく判断できるかどうか。かなり精神的に打ちのめされるに違いない。

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by thessalonike2 | 2006-01-24 23:30 | ライブドア事件 (10)
ライブドア捜査の今後 - 錬金術スキームにおけるキャッシュの謎
e0079739_1321132.jpg地検のこれまでの捜査を時系列で追うと、まず1/16(月)の午後に強制捜査をリーク、市場閉鎖後の午後4時に報道させ、午後6時半に捜査に踏み込むと同時にマネーライフ買収時の不正株売買と粉飾決算を容疑根拠として開示、風説の流布と偽計取引の証取法違反行為(157条・158条)があったと公表した。翌1/17(火)も関係各所に捜索の手を広げ、同時に報道情報としてマネーライフ買収時における不正行為を証拠づける幹部間のメールのやり取りを公表、投資組合を巧妙に使った買収と株操作の手口の概略を明らかにした。次の1/18(水)は前日に東証株価が暴落した影響で、地検はマスコミへの新情報の提供を差し控え、関心はライブドア幹部の事情聴取の時期と形式に集中する。同時に、この頃からライブドア社の経営手法の特徴である株式錬金術のメカニズムに焦点があてられ、株式分割による資本拡大と株式交換による企業買収によって急成長を遂げた経営実態があらためてクローズアップされた。

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by thessalonike2 | 2006-01-21 23:30 | ライブドア事件 (10)
自殺じゃない、殺人事件だ - 検察は直ちに堀江の身柄拘束を
e0079739_12172559.jpg昨夜のNHKの7時のニュースでは、特捜部の事情聴取の対象者として宮内亮治の名前が一名だけ報道されていた。二日前の夕方の民放の報道番組では、堀江貴文への事情聴取は必至と報じられていたため、何やら検察の動きがトーンダウンした印象がある。二日続けての東証株価の全面下落の展開を受けて、政権(竹中と小泉)から圧力がかかったのではないかと心配する。杞憂に終わればよいが。嘗ての東京地検特捜部の伝統的な捜査手法は頂上作戦で、典型的にはロッキード事件の田中角栄逮捕劇がそうだったが、電撃的に頂上を攻め落として小菅に収監し、その後で佐藤孝行や橋本登美三郎の子分衆に手を着けた。時代も変わり、捜査のやり方も変わっている。昨年の堤義明の逮捕までは迂回路で道草する時間が異常に長かった。まさか西武グループのときと同じように、竹中平蔵がライブドアを買う米資を斡旋していて、投資元が決まってライブドア解体処理の青写真が出来るまでは逮捕は待てと指示しているのだろうか。

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by thessalonike2 | 2006-01-19 23:30 | ライブドア事件 (10)
堀江貴文の経営責任 - ライブドア個人株主は株主代表訴訟を
e0079739_12353643.jpg昨日の昼から今朝にかけてライブドア関連で新しい疑惑が次々に報道され、事件は単にマネーライフ買収に絡まる証券取引法違反にとどまらず、さらに大きく広がる様相を見せている。昨日昼は地検特捜部による幹部三名の事情聴取の方針が伝えられたが、夕方のニュースでは、問題のライブドアマーケティングによるマネーライフ買収に際して、幹部間で「危険だが、実行しましょう」とメールのやり取りをしていた事実が明らかにされた。テレビの報道では、この地検からの情報は、一昨夜から昨早朝にかけての捜索で押収した証拠品の中から判明したという説明だったが、半日足らずの押収品調べでここまでタイミングよく視聴者受けする情報が出て来るとは思えない。恐らく最初から内部告発でメール情報の詳細を押さえていたか、メールサーバーのファイルの所在を掴んでいて、捜索でそれを物理的に押さえた上でのリークであり、要するに、最初から捜索一日後の発表情報として地検特捜部がマスコミ用に用意していたものだろう。

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by thessalonike2 | 2006-01-18 23:30 | ライブドア事件 (10)
ライブドア捜査の裏側 - 米資との欲得競争に敗北した堀江貴文
e0079739_14471363.jpgライブドア強制捜査の朗報を日本における新自由主義崩壊への一里塚として寿ぎたい。衝撃的なニュースだったが、昨年、郵政民営化法案が参院で廃案になって以来、そのときからずっと心を塞がせる暗鬱なニュースばかりだったので、ひさしぶりにテレビのニュースを見る目が輝いてしまった。今日は朝からマザーズでライブドア株のストップ安が続いている。ライブドア株保有者の焦心は尋常ではないだろう。捜査は続く。これから数日間は地検からライブドアの違法経営の内情が暴露される。少しずつ情報が小出しにされ、そして遠からず堀江貴文の事情聴取が始まる。ニュースでは堀江貴文の刑事責任の追及が公然と言われていて、これはテレビ局報道部が地検からの情報をベースに記事を書いているもので、すなわち最悪の場合は数日中に逮捕、よくても書類送検、在宅起訴は免れないだろう。起訴されれば確実に有罪になる。堤義明と西武グループの運命と同じ。私が注目したいのは、今早朝の堀江貴文の記者会見の模様だ。

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by thessalonike2 | 2006-01-17 23:30 | ライブドア事件 (10)
八達嶺長城の回想 - 中国の国民統合の象徴としての万里の長城
e0079739_15364821.jpg万里の長城を紹介したNHKの「世界遺産」の番組が楽しく、よく作っているなあと感心したのは、長城へ至るアプローチから丁寧に紹介してくれたことで、八達嶺を観光した経験を持つ者にとっては懐かしい映像の再現だった。北京市内から八達嶺までは高速道路で一時間半ほど、約70キロの距離を北西方向に走ってゆく。テレビで出ていたように、高速道路の標識の仕様が日本のものと全く同じで、例えば緑の地に白で大きく「出口EXIT」などと書かれていて、設計工事した技術者たちは80年代に日本で土木建設を研修した経験があるのだろうかなどと勝手な想像を膨らませながら、それを見るのが楽しかった。途中の車窓は、一言で言えば、燕の国の荒涼とした風景で、のどかな田園や豊かな森林が広がっているのではなく、石ころや瓦礫が無造作に転がっている無機質でモノクロームな岩山と大地であり、乾燥して殺伐とした荒地に貧相な石垣が組まれて、その上にみすぼらしい家と言うより小屋が建っている。

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by thessalonike2 | 2006-01-13 23:50 | 靖国問題・日中関係 (9)
日中友好と中国文化研究の拠点 - NHK民営化を断固阻止せよ
e0079739_1523312.jpgNHKの「世界遺産」で万里の長城が紹介されていた。NHKが万里の長城を特集した番組を制作したことがこれまであったかどうかを思い返してみたが、一度、何年か前に、明代の長城の壁の煉瓦製作技術を解説した番組があった。ひょっとしたら今回が初の本格的な長城紹介の番組と言えるかも知れない。私の印象では、万里の長城に関しては、NHKよりもむしろTBSの「世界ふしぎ発見」の方が丹念に取材して紹介している。NHKにしてみれば、長城を二時間枠のテレビ番組にするのは、まさに自家薬籠中のものだろうが、逆に言えば、これまでNHKが本格的な長城特集番組を作り残していなかったことが不思議に思われる。黄河は一年間かけて特集した。この二週分の「世界遺産」の取材をベースにして、NHK取材班に万里の長城の一年分の企画番組を作って欲しい。現在は「シルクロード」の新シリーズが放送されている。次の中国特集番組は早くても今から四年後か五年後になるだろう。

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by thessalonike2 | 2006-01-12 23:30 | 靖国問題・日中関係 (9)
Blog Status Report since Aug 05 - KW search result
e0079739_1751254.jpg半年ぶりの報告を。最近は一時に較べてアクセスが半減している。ブックマークからブログに来訪するいわゆる固定ビジター数の変動は小さいが、ネット右翼による罵倒攻撃を目的とした揶揄リンクが減ったために全体のアクセス数が減少した。だが、これまでのアクセス累計は多少の成果をブログに齎せていて、ブログ著者の達成感の根拠となっている。それは具体的にはキーワード検索でのステイタスということになる。「ダ・ヴィンチ・コード」の単語検索では上から8番目と9番目に「世に倦む日日」が登場する。妥当な順位と思われるが、活字になったものも含めて「ダ・ヴィンチ・コード」を思想史的な視角からこれほど深く掘り下げた批評は他にないだろう。特にジェンダーの問題に焦点をあてて「ダ・ヴィンチ・コード」を本格的に論じたのは「世に倦む日日」が嚆矢であったと自認する。この作品は本当に面白かった。私にジェンダー論事始の機会を与えてくれたと言える。「性の抑圧」が実は「女性の抑圧」と等値であるという歴史的事実を初めて覚醒させられたのがこの本だった。

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by thessalonike2 | 2006-01-11 23:30 | プロフィール・その他 (15)
松林図屏風 - 思想家とオーラルパフォーマンス
e0079739_16473689.jpg長谷川等伯の晩年の作品である松林図屏風。ここ数年、特に人気が高く、等伯関係の研究や出版も旺盛な印象がある。五年前にNHKが行った国宝の人気投票で第一位に選ばれていた。開催された企画展の解説にも「わが国水墨画の最高傑作」と評されている。その評価で間違いはないと思うが、我々が子供の頃は必ずしもそうではなかった。我々が幼い頃の日本の水墨画の最高峰は雪舟で、特に、俗に山水図と呼ばれる秋冬山水図の冬景図が有名であり、教科書にも必ず紹介されていたものだった。小学生の頃、一時、子供の間で切手コレクションが異常に流行した時期があり、マニア垂涎の一点がこれで、普賢菩薩や見返り美人などと並んで、収集家たちの欲望を掻き立てていた。今から思うと、我々の世代は、文部省による学校教育課程よりも、郵政省によるマーケティングによって日本美術史の基礎知識を得ていたことになる。一峰が尖塔のように天空を突き刺す特徴的な構図は、子供ごころにも美しく華麗で、その図柄は誰の心をも捉えていた。

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by thessalonike2 | 2006-01-09 23:30 | 阿修羅像・松林図屏風 (2)
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