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本と映画と政治の批評
by thessalonike2


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日韓平和の生命線としての村山談話 - 右傾化のシミュレーション
日韓平和の生命線としての村山談話 - 右傾化のシミュレーション_e0079739_1543824.jpg昨夜(4/25)のNHKの7時のニュースでは、盧武鉉大統領の特別談話が紹介され、関連する報道がなされたが、大統領の竹島領有に関する強硬な主張が印象的に流された後で、すぐに阿部渉アナが引き取って、「この談話の真意は何でしょうか」とソウル支局長に振り、例によって、「統一地方選を控えているため」とか、「一年前に大統領府のHPで対日姿勢が弱腰だと批判されたから」という理由説明に収めていた。最近の日本のマスコミは、韓国や中国から靖国問題や歴史認識で批判されるたびに、すぐに「その思惑は」とか「その真意は」という捉え方に報道をスライドさせて、問題の本質から逃げようとする。批判を批判として受け止めない。何か別の国内政治上の目的や意図があって、その手段や捌け口として日本の靖国問題や歴史認識が利用されているという認識の仕方で報道を纏めている。重大な二国間の外交問題を外交問題として正面から受け止めようとせず、本質を逸脱した別の問題にスリカエて説明をゴマカシている。自己欺瞞している。

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# by thessalonike2 | 2006-04-26 23:30 | 竹島問題・日韓関係 (7)
盧武鉉談話の正論 - 韓国は日本の右翼に妥協してはならない
盧武鉉談話の正論 - 韓国は日本の右翼に妥協してはならない_e0079739_15174613.jpg盧武鉉大統領が竹島問題に関する特別談話を発表した。盧武鉉大統領が日韓関係について公式に主張を発表するのは初めてであり、韓国の大統領が、国内で、日韓関係についてメッセージを発信するのも恐らくこれが初めてだろう。しかも単なる書面のリリースではなく、テレビで生中継しての異例のものだった。テレビで確認したかぎり、盧武鉉大統領は下を見て文書を読み上げるのではなく、正面のカメラに向かって演説しており、今回の発表に対する並々ならぬ決意が示されている。しかも中身がきわめて強硬だ。これまで、外国の政治指導者が、特に直後の訪日等の予定もないのに、日本との外交上の問題について自国内で特別な談話を発表するのを聞いた経験がない。異例中の異例のものである。特に盧武鉉は大統領であり、単なる政治指導者ではない。国家元首である。日本であれば天皇陛下の地位にあたる。隣国の元首が、国家を代表して、日本の政府と国民にあてて重大なメッセージを発表した。襟を正して傾聴すべきだ。

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# by thessalonike2 | 2006-04-25 23:30 | 竹島問題・日韓関係 (7)
千葉補選の勝利者はマスコミ - 二大政党制護持のプロパガンダ
千葉補選の勝利者はマスコミ - 二大政党制護持のプロパガンダ_e0079739_15433768.jpg今回の衆院千葉7区補選の選挙結果を誰よりも喜んでいるのは、小沢民主党への期待を煽り、二大政党制の護持のために公共の電波で必死にプロパガンダを続けたマスコミだろう。今朝の岸井成格の安堵した表情が印象的だった。この選挙で敗北すれば、自分たちが人生を賭けてこの国に構築してきた神聖な二大政党制の政治体制が崩壊する。「政治改革」は失敗だったという結論になる。民主党代表選挙前後からのマスコミの二大政党制擁護のプロパガンダは凄まじかった。私が驚いたのは、代表選の直後に上がった千葉7区補選の「民主党候補優位」の情勢分析報道である。共同通信だったか、毎日新聞だったか忘れたが、4/10か4/11頃にはその世論調査結果が速報されていた。代表選が4/7で、そこから猛烈な小沢支持キャンペーンが始まり、一瞬の裡に民主党の支持率が11%から18%にハネ上がったが、さらに間髪を置かずに千葉7区補選の「民主党候補リード」報道が情報発信された。マスコミの力は実に絶大だ。

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# by thessalonike2 | 2006-04-24 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
盧武鉉大統領の正論とその前提 - 日韓基本法としての村山談話
盧武鉉大統領の正論とその前提 -  日韓基本法としての村山談話_e0079739_186194.jpg国連海洋法条約が、排他的経済水域での船舶の航行の自由と水路測量などの科学的調査の自由を全ての国に認めているにもかかわらず、日本の測量船による海洋調査に対して韓国政府が拿捕を含む厳しい姿勢を示している根拠がよく分からなかったのだが、調べてみると根拠は韓国の国内法だった。仮に測量船が海域で拿捕され、日本政府が事件を国際海洋法裁判所に提訴した場合は、韓国政府による国際法違反となる。が、韓国の並々ならぬ決意は、アナン国連事務総長あてに「宣言書」を送付して、日本の海洋調査計画を国連海洋法条約に基づく紛争解決手続きの適用除外案件にするよう求めるところまで手が打たれていて、仮に紛争が勃発した場合、それは単なる偶発的な事故ではなく、国家主権の防衛そのものである旨が示されている。提訴を受けた国連も、緊迫して事務処理的な判決や裁定は出せない状況になるだろう。現在、竹島(獨島)はまさに韓国の国家と国民の統合の象徴であり、中国の万里の長城と同じであり、日本の皇室と同じ意味の存在である。

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# by thessalonike2 | 2006-04-21 23:30 | 竹島問題・日韓関係 (7)
護憲派の愚行と自失 - 人権派弁護士における政治的緊張感の欠如
護憲派の愚行と自失 - 人権派弁護士における政治的緊張感の欠如_e0079739_1794463.jpg弁護士法はその第1条で「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」と定めている。一般に弁護士の仕事は、単に裁判で弁護を引き受けた依頼人の利益をマキシマムに追求獲得し、権利の実現に尽力貢献することだと考えられていて、今回の問題でもそのような皮相的な理解が横行しているように見えるが、無論、それは弁護士の使命を見失った誤った認識である。弁護士の使命は二つ、人権の擁護と正義の実現である。今回の安田好弘と足立修一の問題は、二人が被告人の人権の擁護にのみ妄執狂奔して、正義を実現する弁護士の使命を忘れ、無視逸脱していることである。ところで、この社会正義の実現は、弁護士が単独に負う使命ではなく、司法に携わる者の全てが等しく使命として受け持つものである。したがって刑事裁判は、裁判官と検察官と弁護士の三者が共同の作業で社会正義を実現するものであり、単に対立する二者と判定者で勝ち負けのゲームを演じているのではない。弁護人は弁護を通じて社会正義を実現しなければならない。

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# by thessalonike2 | 2006-04-20 23:30 | 山口県母子殺害事件 (6)
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