本と映画と政治の批評
by thessalonike2
カテゴリ
山口県母子殺害事件 (6)
偽メール事件 (20)
民主党・ ポスト小泉 (15)
野口英昭怪死事件 (22)
ライブドア事件 (10)
竹島問題・日韓関係 (7)
靖国問題・日中関係 (9)
北方領土・日露外交 (3)
改革ファシズム (14)
反小泉ブロガー同盟 (5)
女系天皇・皇室関連 (7)
創価学会・共産党 (11)
プロ野球・WBC関連 (7)
追悼ジョンレノン (6)
阿修羅像・松林図屏風 (2)
プロフィール・その他 (15)


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拘置所の堀江貴文の憂鬱 - 平松新体制はLDを外資に売却する
e0079739_127546.jpg意外に早かったライブドア新体制発表の意味は、整理ポストだけは勘弁してくれという東京証券取引所へのメッセージだろう。LD傘下企業の顧客や個人株主に向けてのメッセージではない。実業経験のある六十歳の平松庚三を立てて、堀江貴文のダーティで傍若無人なイメージを消して、紳士的で常識的な企業として再出発する姿勢を東証にアピールしているのだ。要するに上場廃止をされたくないのである。何故なら、これからライブドア本体を売らなくてはいけないから。ライブドアを企業体として存続させて外資に売却するためには、整理ポストに入れられては困る。東証がライブドア株を整理ポストに入れない理由(口実)を作るために平松庚三の新体制が必要なのだ。竹中平蔵の差金だろう。還暦のシニアが新社長に就いたところで欲ボケから目が覚めた個人投資家がLD株に戻ってくるわけではない。金融商品としてのLD株に価値が戻ったわけではない。また、ライブドアにはそもそも得意先企業に製品やサービスを売るビジネスモデルがない。

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# by thessalonike2 | 2006-01-25 23:30 | ライブドア事件 (10)
全面自供、身内の裏切、脱税での再逮捕、外資による買収と整理
e0079739_11465391.jpg堀江逮捕。ここまでの捜査を遂行した検察担当および捜査に協力した関係者の尽力に謝意を表したい。そして日本の新自由主義敗北への里程標となることを希う。堀江貴文はこれほど早く逮捕されるとは思ってなかっただろう。事情聴取の後で弁護団と対策を協議する時間的余裕を見積もっていたに違いない。が、検察はその隙を与えなかった。堀江貴文を待っていたのは六本木ヒルズに籠城しての検察対策ではなく、極寒の小菅拘置所での不自由な拘留生活だった。堀江貴文はこれまで経験したことのない過酷な生活環境に置かれる。拘置所での身分は一容疑者であり、取調べに応じる以外に術はなく、これまでの我儘や贅沢は許されない。起きてから寝るまで一日の全ての出来事が不便で不快で苦痛であり、堀江貴文にとっては気が狂うほどの忍耐が必要になるだろう。取調対策と法廷戦略は予め準備しているだろうが、弁護士と接見するとき、果たして冷静な理性で状況をよく判断できるかどうか。かなり精神的に打ちのめされるに違いない。

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# by thessalonike2 | 2006-01-24 23:30 | ライブドア事件 (10)
ライブドア捜査の今後 - 錬金術スキームにおけるキャッシュの謎
e0079739_1321132.jpg地検のこれまでの捜査を時系列で追うと、まず1/16(月)の午後に強制捜査をリーク、市場閉鎖後の午後4時に報道させ、午後6時半に捜査に踏み込むと同時にマネーライフ買収時の不正株売買と粉飾決算を容疑根拠として開示、風説の流布と偽計取引の証取法違反行為(157条・158条)があったと公表した。翌1/17(火)も関係各所に捜索の手を広げ、同時に報道情報としてマネーライフ買収時における不正行為を証拠づける幹部間のメールのやり取りを公表、投資組合を巧妙に使った買収と株操作の手口の概略を明らかにした。次の1/18(水)は前日に東証株価が暴落した影響で、地検はマスコミへの新情報の提供を差し控え、関心はライブドア幹部の事情聴取の時期と形式に集中する。同時に、この頃からライブドア社の経営手法の特徴である株式錬金術のメカニズムに焦点があてられ、株式分割による資本拡大と株式交換による企業買収によって急成長を遂げた経営実態があらためてクローズアップされた。

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# by thessalonike2 | 2006-01-21 23:30 | ライブドア事件 (10)
自殺じゃない、殺人事件だ - 検察は直ちに堀江の身柄拘束を
e0079739_12172559.jpg昨夜のNHKの7時のニュースでは、特捜部の事情聴取の対象者として宮内亮治の名前が一名だけ報道されていた。二日前の夕方の民放の報道番組では、堀江貴文への事情聴取は必至と報じられていたため、何やら検察の動きがトーンダウンした印象がある。二日続けての東証株価の全面下落の展開を受けて、政権(竹中と小泉)から圧力がかかったのではないかと心配する。杞憂に終わればよいが。嘗ての東京地検特捜部の伝統的な捜査手法は頂上作戦で、典型的にはロッキード事件の田中角栄逮捕劇がそうだったが、電撃的に頂上を攻め落として小菅に収監し、その後で佐藤孝行や橋本登美三郎の子分衆に手を着けた。時代も変わり、捜査のやり方も変わっている。昨年の堤義明の逮捕までは迂回路で道草する時間が異常に長かった。まさか西武グループのときと同じように、竹中平蔵がライブドアを買う米資を斡旋していて、投資元が決まってライブドア解体処理の青写真が出来るまでは逮捕は待てと指示しているのだろうか。

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# by thessalonike2 | 2006-01-19 23:30 | ライブドア事件 (10)
堀江貴文の経営責任 - ライブドア個人株主は株主代表訴訟を
e0079739_12353643.jpg昨日の昼から今朝にかけてライブドア関連で新しい疑惑が次々に報道され、事件は単にマネーライフ買収に絡まる証券取引法違反にとどまらず、さらに大きく広がる様相を見せている。昨日昼は地検特捜部による幹部三名の事情聴取の方針が伝えられたが、夕方のニュースでは、問題のライブドアマーケティングによるマネーライフ買収に際して、幹部間で「危険だが、実行しましょう」とメールのやり取りをしていた事実が明らかにされた。テレビの報道では、この地検からの情報は、一昨夜から昨早朝にかけての捜索で押収した証拠品の中から判明したという説明だったが、半日足らずの押収品調べでここまでタイミングよく視聴者受けする情報が出て来るとは思えない。恐らく最初から内部告発でメール情報の詳細を押さえていたか、メールサーバーのファイルの所在を掴んでいて、捜索でそれを物理的に押さえた上でのリークであり、要するに、最初から捜索一日後の発表情報として地検特捜部がマスコミ用に用意していたものだろう。

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# by thessalonike2 | 2006-01-18 23:30 | ライブドア事件 (10)
ライブドア捜査の裏側 - 米資との欲得競争に敗北した堀江貴文
e0079739_14471363.jpgライブドア強制捜査の朗報を日本における新自由主義崩壊への一里塚として寿ぎたい。衝撃的なニュースだったが、昨年、郵政民営化法案が参院で廃案になって以来、そのときからずっと心を塞がせる暗鬱なニュースばかりだったので、ひさしぶりにテレビのニュースを見る目が輝いてしまった。今日は朝からマザーズでライブドア株のストップ安が続いている。ライブドア株保有者の焦心は尋常ではないだろう。捜査は続く。これから数日間は地検からライブドアの違法経営の内情が暴露される。少しずつ情報が小出しにされ、そして遠からず堀江貴文の事情聴取が始まる。ニュースでは堀江貴文の刑事責任の追及が公然と言われていて、これはテレビ局報道部が地検からの情報をベースに記事を書いているもので、すなわち最悪の場合は数日中に逮捕、よくても書類送検、在宅起訴は免れないだろう。起訴されれば確実に有罪になる。堤義明と西武グループの運命と同じ。私が注目したいのは、今早朝の堀江貴文の記者会見の模様だ。

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# by thessalonike2 | 2006-01-17 23:30 | ライブドア事件 (10)
八達嶺長城の回想 - 中国の国民統合の象徴としての万里の長城
e0079739_15364821.jpg万里の長城を紹介したNHKの「世界遺産」の番組が楽しく、よく作っているなあと感心したのは、長城へ至るアプローチから丁寧に紹介してくれたことで、八達嶺を観光した経験を持つ者にとっては懐かしい映像の再現だった。北京市内から八達嶺までは高速道路で一時間半ほど、約70キロの距離を北西方向に走ってゆく。テレビで出ていたように、高速道路の標識の仕様が日本のものと全く同じで、例えば緑の地に白で大きく「出口EXIT」などと書かれていて、設計工事した技術者たちは80年代に日本で土木建設を研修した経験があるのだろうかなどと勝手な想像を膨らませながら、それを見るのが楽しかった。途中の車窓は、一言で言えば、燕の国の荒涼とした風景で、のどかな田園や豊かな森林が広がっているのではなく、石ころや瓦礫が無造作に転がっている無機質でモノクロームな岩山と大地であり、乾燥して殺伐とした荒地に貧相な石垣が組まれて、その上にみすぼらしい家と言うより小屋が建っている。

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# by thessalonike2 | 2006-01-13 23:50 | 靖国問題・日中関係 (9)
日中友好と中国文化研究の拠点 - NHK民営化を断固阻止せよ
e0079739_1523312.jpgNHKの「世界遺産」で万里の長城が紹介されていた。NHKが万里の長城を特集した番組を制作したことがこれまであったかどうかを思い返してみたが、一度、何年か前に、明代の長城の壁の煉瓦製作技術を解説した番組があった。ひょっとしたら今回が初の本格的な長城紹介の番組と言えるかも知れない。私の印象では、万里の長城に関しては、NHKよりもむしろTBSの「世界ふしぎ発見」の方が丹念に取材して紹介している。NHKにしてみれば、長城を二時間枠のテレビ番組にするのは、まさに自家薬籠中のものだろうが、逆に言えば、これまでNHKが本格的な長城特集番組を作り残していなかったことが不思議に思われる。黄河は一年間かけて特集した。この二週分の「世界遺産」の取材をベースにして、NHK取材班に万里の長城の一年分の企画番組を作って欲しい。現在は「シルクロード」の新シリーズが放送されている。次の中国特集番組は早くても今から四年後か五年後になるだろう。

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# by thessalonike2 | 2006-01-12 23:30 | 靖国問題・日中関係 (9)
Blog Status Report since Aug 05 - KW search result
e0079739_1751254.jpg半年ぶりの報告を。最近は一時に較べてアクセスが半減している。ブックマークからブログに来訪するいわゆる固定ビジター数の変動は小さいが、ネット右翼による罵倒攻撃を目的とした揶揄リンクが減ったために全体のアクセス数が減少した。だが、これまでのアクセス累計は多少の成果をブログに齎せていて、ブログ著者の達成感の根拠となっている。それは具体的にはキーワード検索でのステイタスということになる。「ダ・ヴィンチ・コード」の単語検索では上から8番目と9番目に「世に倦む日日」が登場する。妥当な順位と思われるが、活字になったものも含めて「ダ・ヴィンチ・コード」を思想史的な視角からこれほど深く掘り下げた批評は他にないだろう。特にジェンダーの問題に焦点をあてて「ダ・ヴィンチ・コード」を本格的に論じたのは「世に倦む日日」が嚆矢であったと自認する。この作品は本当に面白かった。私にジェンダー論事始の機会を与えてくれたと言える。「性の抑圧」が実は「女性の抑圧」と等値であるという歴史的事実を初めて覚醒させられたのがこの本だった。

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# by thessalonike2 | 2006-01-11 23:30 | プロフィール・その他 (15)
松林図屏風 - 思想家とオーラルパフォーマンス
e0079739_16473689.jpg長谷川等伯の晩年の作品である松林図屏風。ここ数年、特に人気が高く、等伯関係の研究や出版も旺盛な印象がある。五年前にNHKが行った国宝の人気投票で第一位に選ばれていた。開催された企画展の解説にも「わが国水墨画の最高傑作」と評されている。その評価で間違いはないと思うが、我々が子供の頃は必ずしもそうではなかった。我々が幼い頃の日本の水墨画の最高峰は雪舟で、特に、俗に山水図と呼ばれる秋冬山水図の冬景図が有名であり、教科書にも必ず紹介されていたものだった。小学生の頃、一時、子供の間で切手コレクションが異常に流行した時期があり、マニア垂涎の一点がこれで、普賢菩薩や見返り美人などと並んで、収集家たちの欲望を掻き立てていた。今から思うと、我々の世代は、文部省による学校教育課程よりも、郵政省によるマーケティングによって日本美術史の基礎知識を得ていたことになる。一峰が尖塔のように天空を突き刺す特徴的な構図は、子供ごころにも美しく華麗で、その図柄は誰の心をも捉えていた。

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# by thessalonike2 | 2006-01-09 23:30 | 阿修羅像・松林図屏風 (2)
小泉チルドレンの政治 - 芸能と政治の溶解、お笑いキャラクター
e0079739_14493733.jpg戦争と政治の境界が未分離になり、戦争の継続が平和の維持とされ、戦争が永続化し常態化する世界こそが<帝国>の時代の特徴だと言うネグリの戦争論に着想を得て、そこから考え起こした問題は、政治と芸能の境界がなくなり、政治と芸能がマスコミという容器の中で限りなく癒着し溶解している日本の政治的現実だった。無論、この傾向は最近に始まったものではなく、私がものごころ着いた頃から始まっていた問題で、丸山真男もどこかで、「文化人」という言葉を媒介にして、知識人が芸能人化し、芸能人が知識人化しつつある時代の状況を痛烈に批判していたが、特にこの二十年間は、政治家がテレビタレントになってテレビ番組で政治活動する場面が際立つようになっていた。昨年の夏から始まった小泉チルドレンのテレビ出演の様相は、殆どその極致と言うか末期的な印象がある。自己紹介の中で音楽プロダクションのオーディションへの応募と受賞の経歴を必ず披露する川条志嘉などにおいて、政治も芸能も世界は一つで区別はないのだろう。

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# by thessalonike2 | 2006-01-06 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
冷戦化プログラムの一環としての年頭挑発 - 不吉な一年の予告
e0079739_157292.jpg小泉首相の年頭会見における過激な中韓批判は、その表現も内容も日本国首相の発言として異例であり、その傲慢さと非常識さに驚き呆れさせられたが、これには裏があり、プログラムされた対中外交政策の一環であることは言うまでもない。あの激越な批判の言葉は、明らかに米国政権が台本を書いて小泉首相に言わせているものだ。一見して短慮や愚昧や侠気の表出に見える小泉首相の奇矯な行動は、概ねその背後に米政権中枢からの指図があり、それに従いそれに則った政治行動である場合が多い。今回の行為はあからさまな挑発である。その目的は中韓の反日感情を煽り高め、昨年の反日デモのような騒動を誘発することだ。日本と中韓との間の対立をさらに深め、東アジアの情勢を不安定にしているのである。挑発しているのだ。平和を崩し、東アジアを戦争(冷戦)状態にするために、ブッシュ政権がロボットである小泉首相を操り、日本国内の右翼的な世論傾向を利用して、中韓を挑発する台詞を吐かせているのである。

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# by thessalonike2 | 2006-01-05 23:30 | 靖国問題・日中関係 (9)
『マルチチュード』の戦争論 - <帝国>と国民国家、日本と中国
e0079739_11515580.jpgNHKブックスの『マルチチュード』を正月から読み始めて、戦争論の途中まで読み進んだ。<帝国>に対抗する主体としてのマルチチュードの概念化を企図した労作で、著者のネグリ=ハートは哲学の書だと言っているが、私からすればこれは紛れもなく政治学の本であり、前作と並んで政治学の古典となる中身を持つ力作である。<帝国>もマルチチュードも新しい概念であり、現代の世界を捉える新しい認識フレームの開発であり、本格的で野心的な社会科学の実験と挑戦である。その実験と挑戦は明らかにマルクスの知的営為と所産、そして課題を引き継ぐものであり、マルクス的知性による21世紀現代世界のトータルな構造把握のチャレンジである。私は前作はまだ読んでないが、新作を読み込む中でおぼろげながら<帝国>の概念は吸収できる予感はある。それは何故かと言うと、さすがに哲学書だと言うだけあって、言葉の説明や説得に対して著者の姿勢がきわめて誠実で丁寧だからだ。発明した新しい概念と認識枠組へ読者を導こうという著者の鋭意と情熱が十分に感じられる。

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# by thessalonike2 | 2006-01-04 23:30 | プロフィール・その他 (15)
トルシエとジーコ - 交響楽団と市民社会、日本人における個と全体
e0079739_1126079.jpg市民社会や民主主義の理念を丸山真男がどのような具体像として捉えていたのかというのは興味深い問題で、それは例えば『ある自由主義者への手紙』や『現実主義の陥穽』などの論文の中にも何がしかのヒントが隠されているに違いないが、私自身は、それは恐らくヨーロッパの交響楽団のイメージだったのではないかと直感的に思っている。丸山真男の晩年の別の言葉で、「日本人は個々はとても優秀だが集団になると駄目ですね」という指摘がある。「丸山真男手帖」で読んだのか、「図書」か「みすず」の中で見つけたのか、出典を明示できないのが残念だが、私にとっては非常に心に残る印象的な言葉で、何度も反芻して意味を推し量る言葉である。丸山真男は何が言いたかったのだろうか。一般にはこれとは逆の言い方がされる。日本人は個々よりも集団で一丸になったときが力を発揮する。一昨年のアテネ五輪の男子体操などがまさにその典型で、日本人らしさを実感させられる絵だった。

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# by thessalonike2 | 2006-01-03 23:30 | プロフィール・その他 (15)
一年の終わりに - 中島みゆきの「ヘッドライト・テールライト」
e0079739_1771751.jpg昨夜のテレビで「報道ステーション」の年末特集番組があり、裏番組で放送されていたNHK「プロジェクトX」最終回と同時に切り替えながら両方を見ていた。中島みゆきが歌うのはやはり見逃すことはできない。昨夜は「ヘッドライト・テールライト」を歌ったが、歌もいいし、歌手の中島みゆきもいい。こういう歌を作れる中島みゆきは素晴らしい。作品は人に勇気と感動を与えるものでなければならない。中島みゆきの天才には遠く遠く遠く及ばないが、ブログに並べ連ねる記事の一つ一つがそのような作品に近づけるように、その意志と態度だけは常に心の片隅に持ち続けていたい。番組には瀬尾一三が出演して、歌う中島みゆきの横で演奏を指揮していた。中島みゆきの曲に編曲者としてクレジットが入っているこの男の名前が前から気になっていて、どういう音楽家だろうとあれこれ想像していた。調べてみると長渕剛の曲も多く編曲している。この人の編曲の特徴はギターにあると私は思うのだけれど、楽器は何をやっていたのだろうか。

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# by thessalonike2 | 2005-12-29 23:30 | プロフィール・その他 (15)
紅白歌合戦でキャンディーズを見させて
e0079739_11211737.jpg紅白歌合戦で見たいのはキャンディーズである。NHKには何とかそれを実現してもらいたい。NHKにはキャンディーズの名付け親の山川静夫がいる。山川静夫が最後の御奉公で三人を口説き落としてくれないものかと、この二十年くらいずっと思い続けてきた。水面下で働きかけはしていたのだろうが、最終的に了承が得られなかったのに違いない。伊藤蘭と田中好子の二人は現在でも芸能界で現役で活躍している。そうした事情を推測すると、表面に出るのを拒んでいるのはきっと藤村美樹なのだろう。引退した藤村美樹の消息はほとんど伝わって来ない。「普通の」市民なのだからそれで悪くはないが、どこかの時点で三人が揃って一枚の写真に元気な姿で収まって欲しいと思う。私がこれまで見てきた日本のエンターテイナー(芸能人)の中で、最もビジュアルバリューが高いと思われるのはキャンディーズである。キャンディーズ以上に魅力的なコンテンツは他に存在しない。

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# by thessalonike2 | 2005-12-28 23:30 | プロフィール・その他 (15)
B層 - 「B層にフォーカスした徹底したラーニングプロモーション」
e0079739_1455422.jpg総選挙を考え直すとき、最も重要なキーワードは「B層」であるだろう。私が流行語大賞の審査委員なら、この言葉を今年の大賞に選んだ。この言葉の持つ意味は深刻で考えるべき中身が多い。本来なら、このB層問題について政治学や政治思想史学が本格的かつ集中的に分析と考察を加え、その意味や構造や背景を抉出しなければならないと思われるが、これまでその方面から特に説得的な議論が提起されているようには見えない。竹中平蔵と私的に懇意な関係にある有限会社スリードが「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略」と題して折込チラシの企画書(PDF)を作成し、それを政府広報に事業提案したのは昨年のちょうど今頃の話である。事件としての「広報疑惑」は国会でも追及されたし、選挙前にマスコミで詳しく報じられたとおりだが、勝てば官軍ということなのか、自民党が選挙で圧勝した途端、この竹中平蔵の不正口利き疑惑を追及する者は誰もいなくなった。

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# by thessalonike2 | 2005-12-27 23:14
候補者差替と野党連合 - こうすれば民主党は政権を取れていた
e0079739_14132984.jpg堀江貴文という玉を敵の手に渡さないことが選挙戦必勝の条件だった。堀江貴文出馬で小泉自民党の刺客作戦は「小泉劇場」として完全な絵になった。マスコミが演出報道する上で最適の素材になったのであり、これまでの政治手法である「改革vs抵抗勢力」の典型像を再現する構図になった。それは小泉首相自身の成功法則でもあった。片山さつきや佐藤ゆかりの刺客ギャルだけでは完全な絵にはならなかった筈だ。刺客ギャルは刺身のツマであり、ワイドショーのネタにはなっただろうが、有権者が彼女たちが語る言葉を積極的に聴こうとしたわけではない。小泉劇場選挙の主役は堀江貴文であり、メッセージは堀江貴文の口を通じて発信されたのであり、その正当化は、敵役である亀井静香の要領を得ない発言の繰り返しによる逆効果によって自動的に担保され増幅される仕組になっていた。亀井静香の存在としての悪役ぶりが逆反射して堀江貴文を正義役の改革の旗手に仕立てていた。

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# by thessalonike2 | 2005-12-26 23:30
選挙結果を分けた堀江貴文の刺客出馬 - 岡田・堀江会談の謎
e0079739_14183635.jpg今から振り返って、総選挙のターニングポイントを一つだけ選ぶとすれば、やはり8月19日(金)の堀江貴文の出馬表明であったと私は思っている。形式は無所属だったが、堀江貴文が刺客候補として亀井静香の選挙区である広島六区からの立候補を表明して小泉首相の郵政民営化を積極支援する姿勢を明らかにしたことが、この選挙の行方を大きく左右した。解散から十日後、公示の十日前の重要な時期で、この局面の世論とマスコミの動向が選挙結果に決定的な影響を及ぼす。当然の話だが、私はこの時期にありのままの客観的な情勢分析を記事に著すことはできなかった。小泉自民党が敗北するという結果予測を前提に据えて、読者がその説得にコンビンスするように議論を立てて行かなくてはならない。単なる評論家ではないのだ。私をネットで執拗に誹謗し続けている共産党ロボットは、私が民主党不利を内心で確信しつつ小選挙区で民主党候補への投票を呼びかけた行動を繰り返しあげつらって批判している。

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# by thessalonike2 | 2005-12-23 23:50
西安愁夜 - 北院門街の胡人料理店で日本の右傾化を論じた頃
e0079739_13264770.jpg読書ブログだった『世に倦む日日』が、すっかり政治ブログに変貌を遂げ始めたのは、その一つの契機は4月に起きた中国の反日デモの衝撃だった。最初に書いた『中国の対日不信』は我ながらお気に入りの記事の一つで、いま読んでも作品として納得がいく。その次に書いた『ファシズムの中の「反日」』もまずまずの佳作ではないかとひそかに自惚れている。この頃は『世に倦む日日』は無名ブログだった。ジョンレノンは、息子のジュリアンが音楽家として活動を始めたときに、アルバムを作るときはその中の一曲一曲の全部がシングルヒットするように心掛けて作らなきゃいけないよと諭している。このジョンレノンのアドバイスは、ブログで一日一個の記事を生産する私自身の座右でもあり、心掛けとしてはそれに忠実に従っているのだが、現実のプロダクトには濃淡優劣がある。その日の体調にもよる。私の場合、文章に対象化する想念が、そのとき無理に捻り出したものではなく、過去からずっと脳裏に引き摺っているものを表現にするときの方が作品として出来がよい。

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# by thessalonike2 | 2005-12-22 23:30 | 靖国問題・日中関係 (9)
耐震強度偽装事件と尼崎JR脱線事故 - 05年を振り返る
e0079739_11411557.jpg耐震強度偽装事件で警察の強制捜査があり、テレビを見ていたら、見慣れた顔の弁護士たちが出て来て「詐欺罪に問えるかどうかが鍵だ」などと言っていた。昨夜の「報道ステーション」の電話取材に応じたヒューザー社の小嶋社長は、「ぜひ証人喚問に出させてもらいたいが、私が国会に出ると都合の悪い国交省のお役人が何人かいるんでしょう」と、まるでテレビ局が用意した台詞を読んでいるのかと思うほど(B層視聴者が喜ぶ)挑発的発言をしていた。証人喚問は必要だし、その方向で世論を盛り上げて、一連の建築詐欺集団を庇護し、問題がゼネコンと国交省と族議員に及ばないようにブロックしている自公政権を追い詰めなければならないが、私がニュースを見ながら率直に思ったのは、詐欺罪でさえ軽すぎるのに、その詐欺罪でさえ問えないかも知れない言っている弁護士たちの感性の問題だった。そういう報道を見ていると、何となくこの問題そのものが一つの大きな猿芝居(見せもの)のように感じられて仕方がない。

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# by thessalonike2 | 2005-12-21 23:30 | プロフィール・その他 (15)
民主党の「政権交代」と「対立軸」の分析 - 菅直人と前原誠司
e0079739_12244768.jpg民主党というのは常に自民党との対立軸をどうするかで悩んでいる。十年間、毎日毎日、自民党との違いは何かを自問自答して悩み続けている。対立軸を言葉で表現するのに四苦八苦している。そして対立軸を表現する言葉なるものは、基本的に曖昧なまま、時間の経過とともに次々に変化して行って、恰も商品を宣伝するCMコピーのような内実と様相になっている。最近の民主党は、福祉国家でも新自由主義でもない第三の道という表現で党の基本路線を訴求するようになったが、この概念はつい最近のもので、いかにも政策スタッフの誰かが鉛筆を舐め舐めして創案したプロモーショントークの如き印象があり、説得力が薄く、言葉に信頼感や安定感がない。あとニ年もすれば党内で誰も言わなくなる言葉であり、二年前はあんな言い方をしていたなあと(前原誠司の顔とともに)回顧されるような瞬間的で泡沫的な政治言語である。見たところ、代表の前原誠司自身が、それほど一生懸命に「第三の道」に執着しているようには見えない。

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# by thessalonike2 | 2005-12-20 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
前原誠司の錯誤 - 誰が何を期待して民主党に一票入れたのか
e0079739_12104993.jpg民主党党大会のニュース映像で印象的だったのは、前原誠司が閉幕の挨拶をするときに、所属国会議員が演壇の背後に階段状に並んで、前原誠司の背景を構成する映像演出をしていた場面であった。毎日新聞の記事ではそれを党の「団結感」を演出するための工夫だと書いていたが、実際の映像を見た印象は、団結感とは逆の雰囲気が重たく漂っていた。議員たちが若くて軽い前原誠司の背景の一部になるのを嫌がっているように見えたのである。テレビのカメラが回っているとき、枝野幸男は不服そうな様子で下を向いていた。幹部は下の席に一列に並んでいたが、いつものように元気だったのは羽田孜だけで、他の連中の表情は暗く、菅直人は首を傾けたまま目を閉じて居眠りしていた。菅直人のあのようなルーズな映像は珍しい。撮影を意識してわざとそういう絵を撮らせたのか、それとも居眠りしているのをカメラマンが見つけて、今回の党大会を象徴する映像として撮ったのか。

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# by thessalonike2 | 2005-12-19 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
朝日新聞に見捨てられた前原誠司 - 「大連立」疑惑の裏側
e0079739_18565699.jpg来年9月に行われる民主党の代表選挙で果たして前原誠司は代表に再選されるのだろうか。代表選は今年9月と同様に両院議員総会の形式で行われると思われるが、前回、菅直人を二票差で破った勢いをそのまま維持して再現できるのかどうか、最近の動向を見ているとどうも怪しく見える。通常であれば、若い指導者が代表の座に就けば、そこから新しい党内基盤が徐々に固まるもので、政権磐石化に向けての布石が打たれ、党内党外での認知が進んで行く。前原誠司もそれなりに権謀術数を駆使して、次の衆院選の公認候補者の絞込みを始めたり、菅直人をテレビから締め出すべく広報戦略を固めたり、さらに外遊したりして、様々な手は打ってきたのだが、見たところそれらは基本的に裏目に出て、結果的に権力基盤を固める方向に奏功していない。今、この時点で代表選をやっても前原誠司は菅直人に敗れるのではないか。来年9月までに前原執行部は「死に体」になるのではないかと予想する。

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# by thessalonike2 | 2005-12-17 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
回想 - 仰木彬が「ニュースステーション」に出演していた頃
e0079739_11492319.jpg88年10月19日の川崎球場でのロッテ戦はダブルヘッダーで、連勝しなければ優勝できない第二試合、延長イニングの表の攻撃だった近鉄が遂に点を取れず、そこで西武の優勝が決まった。仰木彬が万感の思いを噛み締めつつ、けれども淡々とした表情でベンチを出て、審判に裏の守備の変更を告げに行った場面が印象的だった。優勝は逸したが試合はまだ続いているからという表情だった。その最終戦の模様はテレビ朝日が中継していて、視聴者である私は、「ニュースステーション」の久米宏と小宮悦子と一緒に固唾をのんで試合を見守っていた。その年、久米宏と小宮悦子は熱烈に仰木近鉄を応援していた。88年に登場した仰木彬の西武への挑戦は人の心を熱くするものがあって、特にこの試合の感動が仰木彬の人気を沸騰させた。80年代は王者西武の時代であり、森祗晶が率いる常勝西武は隙なしの強さで、パリーグの優勝は殆どデフォルトで、日本選手権の興味はセリーグの球団が西武に勝てるかどうかだった。

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# by thessalonike2 | 2005-12-16 23:31 | プロ野球・WBC関連 (7)
文藝春秋1月号の誌面から - 日本人の知性劣化と「呪術の園」
e0079739_1012841.jpg電車の中吊に文藝春秋の1月号の宣伝広告が出ていて、早速、オアゾの丸善本店まで行って頁を捲ってみた。丸善本店は二階に雑誌コーナーがあり、エスカレーターを上がった正面に文藝春秋を積み並べたワゴンが配置されている。買う前の中身の確認のつもりだったのだが、案の定、看板に偽りありで衝動買いを思いとどまった。広告は「司馬遼太郎さんの予言 - 没後十年をむかえて」と目立つ字で書かれてあり、司馬先生の大きな顔写真が右側に配されていた。この記事が今号のメインであり、この記事タイトルで客を寄せているのだが、実際に頁を開くと、何とその記事を書いているのは養老孟司で、養老孟司による司馬遼太郎論だった。たちどころに興味を失って購買中止の意思決定を下したが、立ち読みした実際の中身も粗末で、粗末と言うよりも、あれは文藝春秋の編集部が予め文章のアウトラインを準備して、それに養老孟司に加筆編集させたのではないかと思われる内容だった。養老孟司などに司馬先生を論じる資格などないし、そのような能力などない。

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# by thessalonike2 | 2005-12-15 23:30 | プロフィール・その他 (15)
その日、世界は凍てつき悲しみに沈んだ - 二十五年前の追憶
e0079739_9171760.jpgキャバーンクラブが防衛庁前から芋洗坂の方に移ったのは、ちょうどバブルのピークを迎えた頃だった。最初にキャバーンクラブを訪れた当時、全国にまだこの店一軒だけしかなかったと思うが、その後、全国各地に同じような店ができた。芋洗坂に引っ越して店の内装がすっかり変わってしまい、がっかりした記憶がある。防衛庁前の店は、中がリバプールのオリジナルの雰囲気をよく醸し出していた。椅子は長く座っていると腰が痛くなるような硬い木で、テーブルもシンプルで、私はリバプールには行ったことはないけれど、ロンドンの地下のパブで見たものと同じだった。キャバーンクラブはいつも混んでいて、早く行かないと席に座れず、入店するのに一時間くらい待たされたから、常連になってからは開店前に店の入口で並ぶようになっていた。12月8日には必ず行っていて、午後6時頃に店の前に着いて暫くコートのまま立ち並んで、他の客と一緒に「スタンド・バイ・ミー」を歌って時間を潰したことを思い出す。金曜日の夜は開店と同時に入り、閉店する朝の5時までずっと店の中にいた。

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# by thessalonike2 | 2005-12-13 23:30 | 追悼ジョンレノン (6)
二十五年目の回顧と追悼 - ジョンが生きていてくれたらを想像する
e0079739_115142.jpg一報が入ったその日、何故だかわからないが自然に仲間同士で集まり合っていた。「おい、ニュース聞いたか、今からそっちへ行くから」という感じで、二人三人と寄り集まって、肩を寄せ合うような具合になっていた。ネットもない時代で、情報交換というほど各自が多くの情報を入手していたわけでもなく、ただジョンが死んだという大きな衝撃を受けた日に、一人でジッと動揺と向かい合って時間を過ごすことはできなかったのだ。一緒に話し合う仲間が必要だった。みんな若くて、何でも話し合える仲間で、そしてジョンが好きな男ばかりだったから。その頃の若い日本人というのはそういう人間たちだった。われわれの世代の精神のカーネルには間違いなくジョンレノンの作品と思想がある。カーネルには阿久悠の影響もある。手塚治虫もある。梶原一騎と小池一雄もある。だがジョンレノンの影響が決定的だということは、他の影響者たち以上に躊躇なく名前を挙げられるに違いない。

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# by thessalonike2 | 2005-12-12 23:30 | 追悼ジョンレノン (6)
The Luck of The Irish - 二十五年目の追悼を見送りながら
e0079739_13414015.jpgジョンレノンの曲は全部好きだが、その中で特に触れたいのは「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」で、この曲が長い間ジョンのベスト盤の選曲から洩れていたことが、消費者としての私の不満だった。最近ようやくその不具合が解消されたという情報を耳にして、それは一般にはとても結構なことなのだけれど、個人的には時すでに遅しの感が強く、痛痒な思いを禁じ得ない。いい感じの曲と詞なのである。特に歌詞がよくて、ジョンは詩作の天才だが、韻がいい。最初の一節では Irish、wish、should、Englishが並び、摩擦音(sh)の連続が印象的な響きを醸し出している。二節目にはthousand、hunger、land、wonder、brigands、Goddamn が配され、撥音(an)が反復されている。特にlandが句末から句頭に連続して引き継がれ、この技法が万葉集のようで、私の心を蕩けさせ興奮させる。一節目に並ぶ「sh」の摩擦音は、日本語ではあまり耳にしない刺激感があり、それが続けて耳に刺すように感じると、何か不吉な予感がするのだが、実はそのジョンの不吉な摩擦音の連発は、作品のモチーフとメッセージを暗示していることに気づくのである。

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# by thessalonike2 | 2005-12-11 23:30 | 追悼ジョンレノン (6)
Don't Let Me Down -  ビートルズ解散前のジョンとポール
e0079739_14232049.jpg
わたしも、防衛庁前のキャパーンクラブには、オープン当初から通っていました。確か、ジョンの悲報の翌年にオープンしたような...。まだその頃はそんなに混んでおらず、わたしも仕事の帰りに1人で行ったりできる癒しの場所でした。その頃から、Lady-Bugの演奏は抜群で チャックさんのベースが、ポールのように凄かった! 歌も、世界中のどのコピーバンドより群を抜いて上手い!、と今もって断言できる。今度、わたしの住んでる町に、The Bootleg Beatlesが来て家族で見に行くけれど、またまたチャックさんの上手さを再認識するんだろうなあ...。芋洗坂には、1、2度行ったっきり。あの頃のキャバーンが懐かしい。

上のような嬉しい投稿を頂戴した。防衛庁前のキャバーンクラブにはいい感じの固定客が多かった。毎回、何度目かのステージで必ず「バースデー」が演奏され、その日が誕生日のお客の名前がステージで読み上げられ、店からスペシャルなフードメニューがプレゼントされた。「バースデー」の時間になると硬い床を右足でガンガンやったものだから、私のスリップオンの踵はそれで確実に何ミリか磨り減った。懐かしい。

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# by thessalonike2 | 2005-12-10 23:30 | 追悼ジョンレノン (6)
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