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本と映画と政治の批評
by thessalonike2


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小沢一郎の政治 - 政治はゲームなのか、国民は道具なのか
小沢一郎の政治 - 政治はゲームなのか、国民は道具なのか_e0079739_1214234.jpgいつもは二言目には「マスコミに踊らされてはいけない」と言うのが口癖の良識派市民の面々が、今回は小沢一郎の民主党に熱く期待を寄せる世論の一部に積極的に参加している。この態度や言動は「マスコミに踊らされている」ことにはならないのだろうか。小沢一郎が新しく言い出した「政策理念」を評価するときは、耳に響きのいいコトバに心情共鳴して直截的に納得するのではなく、せめてその前に、この記事ほどの検証作業を経て態度決定を考えるのが成熟した市民の政治的感覚というものだろう。マスコミに踊らされて小沢一郎に期待を寄せた者たちは、いずれ遠くない時期に期待を裏切られて挫折感に苛まれることになる。結論的に言えば、小沢一郎が言葉で用意する「政策理念」というものは、基本的にテンポラリーな「方便」であり、政権獲得という目的のための手段である。政権獲得が常に目的であって、政策理念は有権者の支持を調達するための手段の言葉(文字列)であり、すなわち「対立軸」を強調し演出し説得するためのスローガンなのだ。

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# by thessalonike2 | 2006-04-12 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
民主党の「政党崩壊」と新経営者小沢一郎のマネジメントスキル
民主党の「政党崩壊」と新経営者小沢一郎のマネジメントスキル_e0079739_11212494.jpg民主党議員にとって小沢一郎を代表に選んだことの失敗は、小沢一郎にマネジメントスキルがないことである。この点について民主党議員や党関係者は後で後悔することになるだろう。マネジメントスキルを比較すれば明らかに菅直人の方が上だったはずだが、そういう問題にはあまり思考が及ばなかったに違いない。この辺りにも民主党の限界と危機意識の欠如があらわれている。偽メール事件で露呈したように、民主党の現状というのは、言わば「政党崩壊」の状態にあって、正常な政党集団として機能していない。学級崩壊した小学校のクラスと同じで、教室の中は滅茶苦茶であり、個々の生徒が席を離れて勝手に歩き回ったり、無秩序に大声で騒いでいる。教師としてクラスを纏め統率するべき立場の党首の前原誠司は、お気に入りの子分衆を側に集めて身内だけで「学級ごっこ」をやっていた。「改革競争」のママゴト遊びに耽っていた。

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# by thessalonike2 | 2006-04-11 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
一日で終わった「挙党態勢」 - 小沢一郎の無能と独善と無責任
一日で終わった「挙党態勢」 - 小沢一郎の無能と独善と無責任_e0079739_1227858.jpg私の予想どおり、小沢一郎は菅直人を幹事長に据えなかった。代表代行は名前だけで実権はない。民主党の挙党態勢は代表選当日の一日だけで終わった。菅直人が幹事長ポストから外れたら挙党体制にも挙党態勢にもならない。小沢一郎の対立候補に投票した全体の四割ほどの議員の意思は完全に無視された形になるからだ。小沢一郎と菅直人の2トップ体制を組んではじめて挙党態勢の実現と言えるのであり、それは朝日新聞が必死で奔走し周旋した青写真でもあった。小沢一郎は朝日新聞の理想とする挙党態勢を蹴り、自分の理想の方を選んだわけで、もともと代表選は小沢一郎の本意ではなかった。小沢一郎にとっての今回の挙党態勢とは、全員が土下座して小沢一郎を仰ぎ迎え、小沢一郎の超然たる絶対権力を認める図式であり、代表選挙だの、立会演説だの、多数派工作だのは、面倒くさくて不本意きわまる想定外の煩事だったのだ。代表代行ポストは小沢一郎にとっては「話し合い」を邪魔した菅直人に対する当然の報復であった。

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# by thessalonike2 | 2006-04-10 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
「挙党態勢」と「挙党体制」の間 - 民主党代表選の政治の裏側
「挙党態勢」と「挙党体制」の間 - 民主党代表選の政治の裏側_e0079739_126853.jpg昨日あたりから民主党のそれを表わす四字熟語が、急に「挙党体制」から「挙党態勢」に変わったように感じたのは私一人だけだろうか。私が漢字を間違ったのかなと気になって調べたらそうではないようだった。読売新聞とTBSは「挙党体制」を使っている。「挙党態勢」の方は、朝日、日経、産経、NHK、テレ朝と多く、多数に倣ってブログでも「挙党態勢」の方を使うことにするが、この二つは言葉の意味が少し違う。今回の政治ニュースについては、「挙党態勢」でも「挙党体制」でも、どちらを使っても間違いではないと思うが、どれだけの報道関係者がその言葉の意味の差異を敏感に捉えているだろう。二つを使い分けている人は多くないはずで、「体制ではなくて態勢が正しいのかなあ」と感じる程度が普通の記者の言語的感性ではないか。「挙党体制」はスタテティックでストラクチャードな意味が含まれるが、「挙党態勢」はダイナミックでテンポラリーなものである。時間軸の長さが違う。「体制」は長い時間続くものだが、「態勢」は言わば瞬間的なものでよい。

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# by thessalonike2 | 2006-04-07 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
欲望と虚栄の寄せ集め集団 - 末松義規立候補の陳腐と噴飯
欲望と虚栄の寄せ集め集団 - 末松義規立候補の陳腐と噴飯_e0079739_11385268.jpg民主党の代表選挙で盛り上がっているのは一部のマスコミだけで、国民の多数はシラケて傍観しているように見える。これを民主党の「出直し」だの「再生への一歩」だのと演出し宣伝しているのはテレビ朝日とTBSだけで、テレビの中でも日本テレビやNHKの視線と取扱は冷ややかなものだ。私自身も民主党に再生の機会を与えたいなどとは全く思わない。テレビを見ていたら、またあの松下政経塾の原口一博がいけしゃあしゃあと出ていた。偽メール事件のまさに渦中の疑惑人物なのだが、本人にはそんな立場意識は微塵もないらしい。2/27のTBS「朝ズバ」のスタジオで、原口一博は西澤孝に初めて会った日を2/1だと証言していた。だが、この証言は真っ赤な嘘で、私は週刊文春の記事を根拠にブログで原口一博が西澤孝に議員会館で面会した日を1/26だと指摘していたが、その記事を民主党がチェックしたのかどうか、案の定、検証報告書では原口一博は1/26に西澤孝と面会している。原口一博は国民の前で嘘をついたことになるが、責任は問われないのか。

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# by thessalonike2 | 2006-04-06 23:30 | 民主党・ ポスト小泉 (15)
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